(VOVWORLD) - 新型コロナウイルス感染症は2021年~2025年期の5ヵ年発展計画の実施にマイナス影響をもたらすと予測されています。
こうした背景の中でそれぞれの地方は困難や試練を乗り越え、チャンスを主体的に活用する必要があります。2021年に入り、中部カインホア省、クアンガイ省、クアンナム省、ダナン市はそろって経済発展目標を調整しました。
カインホア省の党委員会大会の様子 |
新型コロナ禍でカインホア省の観光・サービス活動が停滞している背景の中で工業は地元の雇用創出、予算歳入の確保、社会保障を支える分野となっています。同省人民委員会のグエン・タン・トゥアン委員長は「地元の党委員会大会の決議には新型コロナ対応に際しての持続可能な経済の構築という目標が定められた」と明らかにし、次のように語りました。
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「持続的で安全な経済発展を進める必要があります。わが省は危機をチャンスに変えるため、投資家に対し、地元への投資のシフトを呼びかけています。」
長年にわたり、クアンガイ省の予算歳入のズンクァット製油所の生産経営活動への依存度は45%にのぼっています。2020年、新型コロナの影響により、原油価格が激減したため、同省の予算赤字はおよそ3兆ドン、約144億円となっています。クアンガイ省人民委員会のダン・ヴァン・ミン委員長によりますと、同省はズンクァット製油所への依存度を下げるため、工業分野への大規模なプロジェクトの誘致に力を入れ、2025年までに、一人当たりの所得を現在の2200ドルから2倍に増加させる目標を掲げています。ミン氏は次のように語りました。
(テープ)
「ズンクァット製油所への依存度を下げるため、地元の工業生産に大手企業の投資を誘致する一方、行政改革を推進し、開放的な投資環境を整備する必要があります。つまり投資家らに有利な条件を作り出さなければなりません。」
こうした中、クアンナム省で新型コロナウイルス感染症の流行と自然災害の多発により、経済は大打撃を受けました。同省党委員会のレ・ヴァン・ズン副委員長は新型コロナ禍の中でも持続可能な経済発展を目指し、適切な解決策を講じていると明らかにし、次のように語りました。
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「新型コロナが流行している背景の中でハイテク・アグリカルチャーの開発や農業分野の潜在力の活用に力を尽くしています。また、工業の発展にも取り組み、いくつかの大規模なプロジェクトの実施に集中してゆく方針です。これにより、新型コロナによる影響の軽減が図られると思います。」
ダナン市のハイテクパーク |
他方、新型コロナの市中感染が発生したダナン市は3つの革新的な任務を打ち出し、経済社会発展の回復を目指しています。これに基づき、ダナン市は成長モデルを刷新し、ハイテク工業、情報技術の開発をスタートアップ・インベンション・シティ、スマートシティづくりと結びつけ、デジタル経済、デジタル社会、デジタル行政府の構築に基盤を作り出すことが狙いです。ダナン市党委員会・宣伝教育部のグエン・ディン・ヴィン部長は次のように明らかにしました。
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「新型コロナによる深刻な影響を受け、サービス業は不安定な状況に陥っています。その対策としてサービス業を維持する傍ら、持続性がある情報技術やデジタル分野の発展を推進していく方針です。」
中部各省・市は疫病対応を目指し、適切な措置を講じており、住民の生活水準の改善や持続可能な経済発展に尽力しています。