第4次産業革命における競争力の向上

(VOVWORLD) - 第4次産業革命における競争力の向上と持続可能な開発目標の実現は世界各国の差し迫った問題となっています。ベトナムでも、政府や、企業共同体は国の持続可能な発展と競争力の向上を目指し、様々な戦略を実施しています。

2015年、ベトナムを含め国連加盟192カ国は、持続可能な開発のための2030アジェンダの中心的な任務とされるSDGs=持続可能な開発目標の17項目を採択しましたが、これらの目標の現実化へ向けて、政府は、国家行動計画を発表しました。

これらを通じて、政府や、各機関、企業は、この17項目を自らの発展戦略と結び付けて実施することができます。VCCI=ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭によりますと、ベトナム政府と世界銀行は、「2035年までのベトナム」報告書を発表し、その中で、「2035年をめどにベトナムを、国民の1人あたりの平均年収が1万ドルを越える国に発展させる」という目標を掲げています。

報告書は、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダの目標に相当する6つの提案を出していますが、これらは、経済の近代化や、民間セクターの発展、国家のインベンションとイノベーション能力の向上、気候変動適応を目指す都市化の効果向上と環境保護、社会公平の確保、近代的体制づくりとなっています。

ロック会頭は、「政府は持続可能な発展を唯一の発展路線を見なし、その中で、企業の能力向上を重視している」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「競争力の向上を目指し、政府は、経営投資環境の改善と国家の競争力向上に関する決議を発布しました。また、競争力が最も高いASEAN4カ国の中の1つになるという目標も設定しています。こうした中、国連の持続可能な開発目標の17項目はベトナムの発展事業の土台と見られています。」

実際、国連に加盟してからこの41年間、そして、世界銀行との関係を再開してからこの25年間、ベトナムの地位は日増しに高まっています。現在、ベトナムは、建設的かつ行動的な政府づくりを進めています。同時に、企業共同体は近代的技術や、第4次産業革命のメリットなどを活用し、ビジネスに関する思考を刷新し、能動的に発展しています。

計画投資省によりますと、2017年末現在、ベトナム経済の規模は2200億ドルに達し、世界第34位になっています。また、国民の1人あたりの平均年収は2300ドルを超えています。特に、経済成長率が6・81%に達し、過去10年間の最高値となっています。従って、競争力や、インベンションとイノベーション、電子政府などに関する指数はいずれも一段と改善されているということです。

グエン・テ・フゥオン計画投資次官は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムの経営投資環境改善のための努力は目覚しい成果を収めています。政府の決議実施が始まってからこの4年間、ベトナムの競争力が迅速に改善し、国際社会から好評を得ています。具体的には、2016年と比べ、競争力が5ランク、経営環境が14ランク、イノベーションとインベンションは12ランクアップしています。ベトナムは低所得国の中でトップに立っています。」

自国の競争力向上を目指し、ベトナムはグローバルな競争に参加しています。その中で、企業共同体は中心的な役割を果たしています。そして、持続可能な開発目標の実施に伴い、企業の能力も高まっています。これは企業にとって大きなチャンスと見られています。

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