農産物の消費・輸出を促進

(VOVWORLD) - 新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの地方が農産物の消費・輸出において大きな困難に直面しています。こうした中、商工省は各地方の当局者とともに、農家や、企業を支援する計画を展開しています。
農産物の消費・輸出を促進  - ảnh 1     日本に輸出されるライチ=qdnd.vn

統計によりますと、年初から4か月間、商工省に所属する全国の各輸出入管理支局は合わせて、42万件の原産地証明書を発給してきました。その価値は額にして210億ドルに達しています。北部バクザン省や、ハイズオン省をはじめパンデミックによる深刻な被害を受ける各地方の農産物の消費・輸出を促進するために、各輸出入管理支局はあらゆる有利な条件を作り出す方針を打ち出しています。

同時に、商工省は各地方、企業と連携して、「農産物を販売・促進しながらも疫病対策を進める」という二重の任務を実施しています。ハイズオン省では、商工省は地元当局者とともに、貿易振興活動や、農産物の販促、電子商取引サイトを通じての農産物の販売、農産物の消費へのIT情報技術の導入などを行っています。

特に、このほど、ハイズオン省は商工省や、農業農村開発省の支援を受け、日本や、アメリカ、欧州、シンガポールなどへのライチ輸出を開始しました。各地方への支援に関し、商工省所属国内市場局のチャン・ズイ・ドン局長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「疫病が流行っている地方をはじめ各地方が農産物の消費を促進することを目指し、ガイダンスと支援を強化していきます。『疫病予防対策を進めながらも農産物を促進する』方針に従って、農産物の輸送や、品質管理、収穫後の保管技術の導入などに便宜を図っていきます。」

農産物の消費・輸出を促進  - ảnh 2      中国に輸出されるマンゴ=VOV

一方、ほかの地方も農産物の輸出を進めています。5月26日、北部バクザン省タンイェン県は日本に20トンのライチを、そして、5月25日、北部山岳地帯ソンラ省ムオンラ県は中国に60トンのマンゴーを輸出しました。パンデミックが拡大している中で、これは積極的な兆しとみられています。グエン・ホン・ジェン商工大臣は次のように明らかにしました。

(テープ)

「商工省は、ベトナムとの国境がある中国や、ラオス、カンボジアの大使館の代表と会合を行ったほか、これらの国々の当局者と電話会談を行い、ライチの取引について話し合いました。しかし、国内市場の需要を満たすことも重視しています。農産物の輸出を促進しながら国内市場で販促する方針を打ち出しています。」

他方、農業農村開発省も農産物の輸送や、保管、加工、消費などの面で各地方を支援するため、複数の措置をとっています。チャン・タイン・ナム農業農村開発次官は次のように明らかにしています。

(テープ)

「農業農村開発省に属する各機関は商工省と連携して、輸出用の農産物の質的向上や、安全・衛生を確保するため、検疫強化などの措置をとっています。また、農産物の販促も重要な任務と見做しています。」

コロナ禍は深刻な影響を与えていますが、それに対応するため、農家や、企業は新しいアプローチ方法と新しい解決策を見出しています。これらは一時的な措置ですが、長期的にも価値があるとみられています。そして、農産物の販売・輸出の促進を目指す各省庁・機関・地方・企業・農家の効果的な連携はベトナムが「農産物を販促しながらも疫病対策を進める」という二重の任務を立派に全うすることを示す証であると評されています。

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