(VOVWORLD) - 農業農村開発省によりますと、11月に、農産物の輸出額は37億ドルを超え、その中で、野菜と果物、木工製品など多くの品目が20億ドルを突破しました。新型コロナウイルス感染症による困難に直面しているにもかかわらず、今年通年の農産物輸出総額は410億ドルを超える見通しです。
現在、農産物生産・輸出に携わる多くの企業は通常通りに活動をしています。食品生産企業「ドンザオ(Dong Giao)」社もその一例です。現在、同社はこれまで締結されてきた契約を履行するために取り組んでいます。同社のグエン・バン・タイン副社長は次のように明らかにしました。
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「わが社は安定的に国内外の市場開発を進めています。厳しい基準を持つ海外市場もありますが、輸出量は高いです。そのため、これらの市場を重視しています。」
一方、EVFTA=ベトナムとEU=欧州連合との自由貿易協定も徹底的に活用されています。この協定により、エビや、パッションフルーツ、ザボン、ドラゴンフルーツ、コメなどはイギリスや、ドイツ、オランダ、チェコなどに0%税率で大量に輸出されています。特に、中部高原地帯テイグエン地方では、加工されたパッションフルーツは戦略的な輸出品目とみられています。現在、テイグエン地方の各省は原材料供給源を確保するために、パッションフルーツを栽培する面積を拡大させています。パッションフルーツ栽培に携わるザライ省のある農家の話です。
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「この高原地帯で、パッションフルーツを主要栽培物にしています。パッションフルーツの生産量は高いです。多くの企業は買おうとしているので、その栽培面積を広げます。」
こうした中、農業農村開発省は、「新型コロナの影響を受けるにもかかわらず、農産物の輸出は発展の余地が大きい」とし、農産物の生産・輸出の促進を目指し、様々な措置をとっています。その中で、地方・企業・農家の連携の緊密化は効果的な方法と見なされています。同省の農産物加工局のグエン・クオク・トアン局長の話です。
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「高い付加価値を作り出すために、栽培物を変えることができます。特に、農産物の消費問題の解決です。これは、生産性の向上と消費市場の拡大を両立させるという二重の任務を実施するプロセスにおいて、最初のステップです。」
農業部門は2021年にも再構築事業を促進していく方針を打ち出しています。したがって、農産物加工分野への投資誘致は重要な問題とみられています。これを目指し、農業農村開発省は、農業の機械化や、加工業の近代化、先進的な農産物保管技術の導入などに関わる複数のプロジェクトを実施する計画があります。