(VOVWORLD) - 蓮茶はハノイの名物です。
お茶に蓮の香りづけをしたもので、すっきりした味わいと上品な香りがあって、飲みやすいものです。
ハノイの有名な蓮茶はハノイ市のテイホー区で植えらる蓮と北部タイグエン省特産品タンクオン茶を組み合わせるものです。
朝早くから、蓮茶を作る人々は小舟に乗って、ゆっくりと蓮田を移動して、膨らんだ蕾を次々に摘み取っていきます。そして、花の蕾をこじ開けて、直接、お茶こ1杯分の茶葉を入れ、香りが逃げないように蓮の葉でチマキ状に包みおきます。このやり方で作られた連茶は柔らかい香りが特徴ですが、お茶の葉が蓮の花の湿気を吸うため、あまり日持ちせず、作った翌日以降、早めに楽しまなくてはなりません。
連茶づくりは手間がかかることから、連茶を味わうと蓮の花の香りを十分に実感でき、味わう人の心地が落ち着くようになる感じです。
蓮茶はベトナムの伝統的なお菓子と一緒に味わう習慣があります。この名物は貴重な贈り物ともみられています。