40年前の1975年3月10日、ベトナム人民軍は中部高原地帯テイグエン地方のブオンマトート市を攻撃しました。これは、南部解放を目指す1975年春のホーチミン作戦の幕開けとして重要な役割を果たしたものです。
人民軍の戦車がブオンマトート中心地に侵攻
この攻撃は翌日、つまり、3月11日に、ベトナム人民軍の勝利で終了しました。この戦いに参加した兵団559号のファン・カック・ヒー元副司令官は次のように思い出しました。
(テープ)
「1975年3月9日に、私たちはブオンマトートと隣接したドゥクラップ地方を攻撃し、そして、10日に、ブオンマトート市内に侵攻しました。敵は激しく反撃しましたが、私たちは周到に準備していたので、敵を打ち破りました。その後、敵軍はテイグエン地方から撤退せざるを得ませんでした。」
ブオンマトート勝利の後、ベトナム人民軍はテイグエン地方全域を解放しました。これは、当時の戦闘に新しい局面をもたらしました。軍事学研究者のフイン・ギー少将は次のように語りました。
(テープ)
「西側諸国の専門家は、ブオンマトート攻撃をホーチミン作戦の幕開けとして選ぶことはベトナムの素晴らしい知恵を示すものと評価しました。この攻撃の勝利に向けて、ベトナムは2年連続で準備しました。この勝利はベトナム戦争の重要な転換点と見られました。」
一方、軍事学研究者のホー・ソン・ダイ博士は次のような見方を示しています。
(テープ)
「ブオンマトート勝利から多くの貴重な教訓を引き出しました。中でも、正しい標的を選ぶという教訓があります。これは敵を驚かせたものです。というのは、当時、敵軍は我々はブオンマトートではなく、コントゥム省を攻撃すると思っていたからです。」
現在、ブオンマトートはテイグエン地方の政治・経済・文化の中心地の1つに発展しており、その年平均経済成長率がおよそ14%に達しています。