先ごろ科学技術省・知的所有局は、北部ソンラ省イエンチャウ県にある3つの村で栽培されるイエンチャウ種の丸いマンゴーに対し地理的表示登録証明書を発給しました。これにより、現在、ベトナムでは、南部テェンザン省のホアロック種のマンゴー、及びイエンチャウ種の丸いマンゴーが地理的表示登録証明書を発給されました。このことは、ソンラ省の農民にとって喜ばしいニュースであり、新農村作り運動に寄与しています。
数年前に、イエンチャウ県サップバット村に住むロ・バン・ティエンさん一家の庭では、主にトウモロコシ、キャッサバ、及び少数の果樹が栽培されました。その中で、マンゴーの木はわずなかものでした。しかし、5年前は、マンゴーの売り上げが高くなったため、マンゴーの栽培面積を拡大させることにしました。現在、彼は、8千平方メートルのマンゴー栽培面積を所有するようになりました。ティエンさんは次のように語っています。
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「以前のトウモロコシなどの栽培と比べ、マンゴーの栽培は、手間がかからず、その上、収入がよいです。現在、トウモロコシ1キロは4千ドンですが、マンゴー1キロはその4倍から5倍ですから、収入は多くなるわけですね。」
ところで、イエンチャウ種の丸いマンゴーは、1個当たり200g - 250g程の重量の小さな実であり、熟するまでは果皮が薄い緑をしていますが、種は薄く、独特な甘味があります。北部クアンニン省からの観光客チャン・ダン・ニンさんは次のように明らかにしています。
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「イエンチャウ種のマンゴーは、他の種類のマンゴーと違って、独特な甘味があります。このマンゴーは完全に熟す前に収穫するので、買って家に持ち帰り、少ししてから食べると大変美味しいですよ。」
農業農村開発省は、保存と発展を必要とする希少な植物遺伝子リストにイエンチャウ種の丸いマンゴーを盛り込んでいます。イエンチャウ県マンゴー栽培消費協会のホアン・バン・ケオ副会長は次のように語っています。
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「今年、マンゴーの価格が高くなったため、栽培業者は大変喜んでいます。一キロ当たり、14000ドン(70円ほど)になり、昨年の3倍増だよ。私たちは、マンゴーの収穫量を増加させるために、マンゴー栽培業者と緊密に連携して、マンゴーの手入れを積極的に行うことにします。」
現在、イエンチャウ県では、丸いマンゴーの栽培面積は400ヘクタールにのぼっており、主にチエン・アン村、サップ・バット村、ビエン・ラン村に集中しています。現地のマンゴーの木は、主力の植物となり、貧困解消に寄与しつつあります。イエンチャウ県人民委員会のルオン・チュン・ヒエウ副会長は「近日中に、同県は、丸いマンゴー遺伝子の保存と拡大を目指すため、ハノイ市の青果研究院と連携してゆく」と明らかにし、次のように語っています。
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「イエンチャウ種の丸いマンゴー商号の保存と発展を続ける為に、私たちは、マンゴー栽培消費協会の健全化を続行することになります。同時に、栽培業者と消費者を結び、共同生産グループを発足します。」
イネンチャウ県の農民は、現地の丸いマンゴーの威信と質的向上の維持に取り組んでいます。