カオフォン村のオレンジ

(VOVWORLD) -首都ハノイから西へ70キロ離れた山岳地帯ホアビン(HoaBinh)省は、ムオン(Muong)族、タイ(Thai)族の美しい村落として知られているだけでなく、豊かな特産物を生産しています。その一つにカオフォン県のオレンジがあります。
カオフォン村のオレンジ - ảnh 1

山岳地帯にあるカオフォン県はオレンジ栽培を成功させたことで、経済社会発展と貧困解消において先駆ける地方の一つとなっています。この地方を訪れると、道の両側でオレンジが沢山売られている様子をよく見かけます。このあたりの山の崖がオレンジの栽培地となっているのです。地元の人々によりますと、カオフォンのオレンジは、およそ50年前から村で栽培され、土壌と気候に合ったせいか、果実は甘く、水分が多いことにより広く好まれています。

カオフォン県農業農村開発室室長の話です。

(テープ)

「現在、カオフォン県には2800ヘクタールに及ぶオレンジを初めとする柑橘類の栽培地があります。現在、1300ヘクタールが収穫期を迎えています。今年の収穫量は3万3千トンに達すると見込まれています。」

カオフォン県バックフォン村は800ヘクタールを超える最大のオレンジ栽培面積を擁する村の一つとなっています。オレンジの栽培と売り上げのお陰で、村の光景がすっかり変化し、従って、現地住民の生活も改善されるようになっています。そして、立派な高い建物も増加しつつあり、国道から農園までに至るコンクリートの道路が建設されてきました。バックフォン村人民委員会の副委員長の話です。

(テープ)

「オレンジ栽培を成功させたことは、村人に様々な利益を与えてくれました。従って、現地住民の生活は向上し、貧困世帯の割合も随分減ってきました。村の行政当局は、食品の安全基準に従ってオレンジの栽培を行えるために、貧困世帯に種子や肥料を補助します。」

オレンジ栽培業者の一人である、タムさん一家は「10年前にオレンジを栽培し始めた。当初、栽培面積は数千平方メートルだけでしたが、現在は2ヘクタールを超えている。」と明らかにしました。

(テープ)

「前の我が家はサトウキビ作りをしていましたが、経済的価値が高くなったため、オレンジの栽培に転換しました。そのお陰で、家族の収入は以前より高くなってきました。今年は60~70トンのオレンジの収穫量に上ると予測しています。」

一方、カオフォン県党委員会のボ・ゴック・キエン委員長によりますと、同県は農業生産におけるオレンジやミカンを主要樹木として、住民の生活改善に寄与する職業であると見なしています。

(テープ)

「オレンジはカオフォン県の特産物であり、住民の余裕な生活に寄与る木となっています。そこで、私たちはオレンジのPRと紹介、及びその商標の維持を重視しています。オレンジの質的向上と安全確保を図るために、オレンジの栽培地域の企画を良好に行うと同時に、オレンジの消費市場や加工工場を建設することになります。これは、国内市場のニーズと輸出活動に応えることが狙いです。」

これまでに、「カオフォン」商標のオレンジは、現地の農業開発、経済発展に効果をもたらしてきました。

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