クァンニン省はベトナム東北部にあり、バクボ湾、いわゆる、トンキン湾に属する省です。同省が新農村作り運動を開始してからの3年、重点的農産物生産地区と農産物の加工工場が設置され、農、林、海産物の製品が国内各地に出荷されています。これにより、クァンニン省の住民の生活が著しく改善されています。
この春の日々に、同省、クァンイエン町、コンホアー区を訪れるならば広々とした緑溢れる野菜畑が見えます。コンホアー区に住む住民の大多数は野菜栽培で生きています。一日あたる野菜生産量はおよそ2、5トンないし3トンです。この地区の各農民家庭は大きな畑を作り、無農薬野菜を生産し、そして、野菜販売会社を通じて国内各地に野菜を出荷しています。コンホアー区に住むファム・フォン・タオ(Pham Phuong Thao)さんは次のように語りました。
(テープ)
「省内の野菜販売会社が設立された後、我が家は野菜生産業を変えました。野菜販売会社の買入価格はかなり高いから、満足しています。」
2012年以来、コンホアー区の行政当局は省内外の企業を誘致するための優遇政策をとってきました。この地方の新農村作り運動も広がっています。コンホアー区人民委員会のファム・バン・ソン(Pham Van Son)委員長によりますと、農産物販売会社は農民の作った野菜を購入するだけでなく、水利施設の整備、農産物加工工場などの建設に170億ドンも援助しました。これにより、コンホアー区の無農薬野菜は国内各地で段々よく知られるようになっており、収益も年々上がっています。以前、1ヘクタールの野菜面積による収益は5千万ドンないし7千万ドンでしたが現在のその収益は1億5千万ドンにのぼっています。コンホアー区人民委員会のファム・バン・ソン(Pham Van Son)委員長は次のように語りました。
(テープ)
「我々は網ハウスを拡張しています。我が地方の野菜はとても安全で美味しいと評価されています。我々は無農薬野菜生産を目指すあらゆる方法を厳格に実施しています」
現在、クァンニン省の農産物製品は全国で有名になっております。同省は農産物に関する23の商標作りプログラムを実施しています。
また、これまでに同省には15の農民専業合作社が設立され、農業分野での近代的な技術の導入、農産物の品質検査、無農薬商標作りに関する訓練コースが頻繁に行われてきました。クァンニン省の科学技術局の知的所有権担当課のディン・シー・グェン課長は次のように語っています。
(テープ)
「新農村作り運動の19の基準目標の中で、経済発展に関する3つの目標の実現が最も難しいです。しかしわが省は無農薬野菜という商標作りを完成させ、地元の農民が国内市場で農産物製品を紹介するために有利な条件を作り出しました。こうした成果は新農村作り運動に積極的に寄与したことになるでしょう。」
現在、クァンニン省は無農薬野菜だけでなく、海産物や米、山羊肉、石炭、陶器なども国内各地に出荷しています。こうした成果は新農村作り運動と国の経済社会発展事業に大きく寄与していることでしょう。