(VOVWORLD) -この数年間、南部アンザン省タンチヤウ町フービン村では栽培と畜産を含む農産物の転換運動が大きく発展しています。多くの家庭は、経済的効果が低い稲作から経済的効果の高い他の植物栽培をシフトしています。
その一例で、タン・タン・フンさん一家は、数年前に、4ヘクタールに及ぶ農地に主に稲を栽培していました。しかし、稲の栽培は、コストが高く、価格も不安定であるため、経済的効果が低かったということです。こうした状況を前に、フンさんは稲栽培の転作を考えました。当初、彼は、牛の餌にするために草を栽培したこともありましたが、効果を上げませんでした。
フンさんの話です。
(テープ)
「稲の栽培はとても大変な上、利益は少なかったです。そして、牧草地に転換しましたが、あまり改善できませんでした。一方、子供の学費負担に悩まされていました。」
フンさんの話によりますと、それから、彼は、多くの地方での果樹の栽培技術を身につけました。すると、2013年初に、3千平方メートルの土地に400本のザボンの木を栽培することにしました。ザボンの木は順調に成長し、高い収穫量をもたらしてくれました。当初の成功で、彼は、1400本のザボンの木を栽培する為に、栽培面積を1ヘクタールあまりに拡大させました。フンさんの話です。
(テープ)
「ザボンの木の栽培に成功した幾つかのモデルを見学したあと、この果樹栽培をすることにしました。稲と比べザボンの栽培は大変ですが、経済的利益はずっと高いですよ。ザボンの価格も安定して、収入も高くなったため、生活が以前より改善されるようになっていますね。」
フンさん一家は、数年にわたって、アンザン省内における優れた農民として認定されています。現在、彼によるザボンの木の栽培モデルは省内外の多くの農民が見習うお手本となっています。
フービン村人民委員会のレ・タン・トン副委員長によりますと、現在、村全体では、およそ1300ヘクタールに及ぶ農業生産用地のうち、25ヘクタールが果樹の栽培用地に移転されているということです。フービン村人民委員会は、農民たちに経済的価値をもたらす持続可能な畜産、栽培を行うよう働きかけています。
(テープ)
「稲の栽培は、効果があまり高くなく、不安定しています。その一方で、果樹の栽培面積はまだ少ないので、農民に果樹栽培を薦めたのです。」
ザボンの木への転換は、持続可能な発展に沿った農業構造の再構築に寄与することでしょう。