(VOVWORLD) -北部山岳地帯ソンラ省は高品質なコーヒーを開発し、コーヒーのブランド力を向上させ、国内外の市場のシェアを拡大させることに取り組んでいます。
ソンラ省ではコーヒーの木がマイソン県、トアンチャウ県、ソンラ市の3つの地区に集中的に栽培されています。当初、ソンラ省でのコーヒーの栽培は多くの困難に直面していましたが、現在、ブランド力が向上し、経済的価値が高まっています。ソンラ省マイソン県に住むルオン・バン・チュンさんの世帯は1.2ヘクタールのコーヒー畑を所有し、今年の収入はおよそ1億5千万ドンに上る見通しです。
チュンさんの話です。
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「2016年に、ここに移住してきました。政府は一人あたりおよそ3千平方メートルの土地を提供してくれ、インフラ整備にも投資してくれました。コーヒー栽培から得られる収入はかなり安定しています。一年間で、20トンから30トンのコーヒーを収穫する世帯もあります」
ソンラ省ではコーヒーの栽培農家だけでなく、コーヒーの品質向上のため、協同生産組合や企業が連携して取り組んでいます。ビックタオ・ソンラ生産協同組合のグエン・スアン・タオ組合長は「1990年代に、同組合は新種のコーヒーの栽培を開始した。そのほか、同組合は有機栽培やコーヒーの栽培、加工に先進的な科学技術を導入している。これにより、同組合は高品質のコーヒーを出荷できるようになった」と明らかにし、次のように語りました。
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「新種のコーヒーは気候変動や病気などに強いアラビカ種のものです。国内外の市場の需要を把握した上で、2018年、私たちは外国からの専門家を招いて、コーヒー農家にコーヒーの栽培、加工方法を案内しました。これにより、ソンラ省のコーヒーの経済的価値が上がりました」
フックシン・ソンラコーヒー株式会社はソンラ省で栽培されているアラビカ種から加工された高品質のコーヒーを出荷しています。同社は年平均およそ2万トンのコーヒーの豆を買い入れます。フックシン・ソンラコーヒー株式会社のコーヒーの栽培地の管理者であるブー・ゴック・フイさんは次のように語りました。
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「わが社は高品質のコーヒーを生産しており、原材料の品質は非常に重要な意味を持っています。2018年に、工場を建設してから私たちは農民たちと連携して、コーヒー栽培地を集中的に開発してきました」
コーヒー栽培を開始してから現在まで、ソンラ省で栽培しているコーヒーの総面積は1万7千ヘクタールで、年間のコーヒー豆の収穫量は3万トンにのぼっています。ソンラ省は北部で最も大きなコーヒー栽培地となってきました。特に、2017年に、知的所有権管理局はソンラーコーヒーの地理的表示保護を行ったことで、ソンラー省のコーヒーの知名度がより高まりました。
現在、ソンラ省はコーヒーのブランド力の向上のため、多くの計画を立案しています。ソンラ省人民委員会のグエン・タイン・コン副委員長は次のように語りました。
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「ソンラ省はコーヒーの栽培状況を点検し、新しい品種を導入しています。これと同時に、国内外における市場シェアを拡大させるため、コーヒーの生産、加工、販売に力を入れています」
コーヒーの栽培はソンラ省の貧困解消事業に貢献し、同省の経済発展にとっても重要です。ソンラ省のコーヒーブランドは海外にも輸出され、世界のコーヒー地図におけるベトナムのコーヒーのブランドの確立に寄与しています。