コーヒー豆の収穫=TTXVN
中部高原地帯テイグェン地方ダクラク省クモガル県における持続可能なコーヒー生産モデルは高い効果を遂げてきました。このモデルの導入は、従来のコーヒー生産方法を段階的に改良し、先進的科学技術の導入、コストの削減、品質向上、及び農民の生活改善に寄与しています。
クアンフ村に住むゴ・バン・ビン一家は1.8ヘクタールのコーヒー畑を所有しています。以前、1ヘクタールに当たりのコーヒー豆の収穫量は約2.5トンだけでした。しかし、持続可能なコーヒー生産モデルを導入して、技術者から、コーヒーの木の育て方や手入れ方法などを詳しく学んだお陰で、その収穫量は倍近くになりました。特に、乾季の時でも、多くの水やりをしなくてもコーヒーの木が成長するということです。ビンさんは次のように明らかにしています。
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「持続可能なコーヒー生産モデルを適用してから、コーヒーの収穫量は増加しています。従って、我が家の収入も以前よりも上がってきましたよ。」
現在、クモガル県では、持続可能なコーヒー生産モデルを導入する30の生産共同組合やクラブが設立されています。これらの団体に参加するコーヒー業者たちはコーヒーの木の植え方、入れ方、疫病などに関する様々な情報を把握する他、コーヒーの植樹訓練コースに参加することが出来ます。エアキエト村のコンバンサービス農業生産協同組合のグェン・バン・フック会長は次のように語っています。
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「毎年、生産協同組合は、3~4回にわたって、組合員に対し科学技術や食品衛生、労働安全などに関する訓練コースを開いています。特に、組合員が持続可能なコーヒー生産について深く理解する為に、毎月、それぞれの生産グループは具体的な宣伝活動を行っています。」
クモガル県は、3万5500ヘクタールのコーヒー畑があります。その中の1万5千ヘクタールは基準を満たしています。コーヒー生産を持続的に開発させることはコーヒーの質的向上、生態系の保護に寄与すると評されています。クモガル県人民委員会のグェン・バン・ミン副委員長は次のように語っています。
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「クモガル県は、更なる多くの農民に持続可能なコーヒー生産モデルの導入を働きかけています。また、各村に、コーヒー生産協同組合の設立を激励しています。これにより、コーヒー業者は、先進的生産方法を適時に把握し、同県での主力植物であるコーヒーの品質を向上させることが出来るからです。」
現在、ダクラク省は、コーヒー生産業者に適正農業規範に従ってコーヒーの木の集約栽培を支援、奨励しています。同時に、持続可能なコーヒー生産と社会的利益、環境保全を結びつける生産協同組合の設立を進めています。