チャビン省はベトナム南部メコンデルタ地帯にあり、住民の大多数は少数民族クメール族の人々です。チャビン省、チャク県、ロンヒェップ村は貧しい地方ですがこの5年間、積極的に新農村作り運動に参加した結果、貧困率を8%に引き下げしました。
現在、村のクメール族の農民割合は83%を占めています。住民の生活レベル向上を目指す村の行政当局は貧困解消事業及び新農村作り運動に関する宣伝啓蒙を積極的に行いながらも、農業技術に関する訓練コースを行ってきました。
ロンヒェップ村、チャンサットア村落に住む農民、タクレンさんはこの訓練コースのおかげで稲作からキュウリなどの農作物栽培へと転作しました。これにより、彼の毎月の収益は5百万ドンから7百万ドンにのぼっていると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「農作物栽培は稲作よりそんなに難しくないです。2ヶ月ごとの収益は1千万ドンから1千2百万ドンになります。それに業者との打ち合わせは家でできるのでとても便利です」
チャビン省、チャク県、ロンヒェップ村の当局は貧しい農民にビジネスチャンスを与えるという方針に沿って、農産物栽培、畜産などの様々なモデルを実施しながら、品種改良を行ってきます。これにより、村の農民の生活は著しく改善されています。そのほか、村の当局は農民が業業生産を発展させるため、融資を行っています。ロンヒェップ村に住む農民キムタインさんは4百万ドンの低金利融資を受けて、2ヘクタールの敷地で農作物を栽培しています。タインさんは次のように語りました。
(テープ)
「低金利で融資を受けた私はとても嬉しくスイカやキュウリを栽培しています。地方指導部のおかげで、この資金をどう効果的に使おうかと思っています」
これまで、ロンヒェップ村の行政当局は地方のインフラ整備と農業発展事業に340億ドンを投資してきました。この金額は学校、農村交通網、医療所、市場、水利施設の建設に当てられます。そのほか、村の指導部は470世帯の貧しい家庭に40億ドンを支出しました。これにより、この2年間で、貧困率は7%に下がりました。ロンヒェップ村人民委員会のレフクベ委員長は次のように語りました。
(テープ)
「県レベルの決議に従い、毎年、貧困率を4%ずつに引き下げる必要がありますが7%に引き下げました。村の幹部らは貧しい世帯に対し、利益を上げる方法を教えています。そのおかげで、村の各村落で、毎年、貧困から抜け出す世帯数は8世帯から13世帯になります」
ロンヒェップ村は新農村作り運動に積極的に参加するだけでなく、農業発展を目指す正しい方法も選びました。そうした結果により、2015年の末には、ロンヒェップ村はベトナムの新農村作り運動のモデルになることでしょう。