ベトナムの伝統的な村の独特な構築


ベトナムの伝統的な村の独特な構築 - ảnh 1

農業国であるベトナムの伝統的な村は農作業の活動に便宜を図り、典型的な農村風景を持っています。これらの村は、あまり広くなく、主に川沿いに位置しており、その周りには稲田や畑があります。それぞれの村は稲田が境界となり区別されています。北部の平野部では、かつて、殆どの村は竹やぶなどに囲まれていました。竹の木は、涼しい木陰になるほか、建設資材として愛用されるからです。村の門は、レンガで建設されています。門は村の境界であり、村の伝統的な建築物でもあります。門だけ見ても、その村の名前や、地位、伝統的文化の美しさなどが分かるようになります。ハノイ国家大学のディン・ホン・ハイ博士は次のように明らかにしました。

(テープ)

「通常、村には門が2か所あります。表門は、創意工夫の凝った建築に、村の名前、対句が記されています。裏門は村の後ろにあります。お葬式の時に、参列者が通る所です。裏門の周辺には、墓場など心霊スポットがあります。」

ベトナムの伝統的な村の独特な構築 - ảnh 2

しかし、表門を通ってゆくと、レンガ敷きの道路が見えます。幅5メートルほどのこの道路は魚の骨の形に似ています。その中心軸はメイン道路であり、両側は村人の家に続く路地です。

ベトナムの伝統的な村の独特な構築 - ảnh 3


路地は入り組んでいます。メイン道路に沿って行くと、集会所にたどり着きます。

ベトナムの伝統的な村の独特な構築 - ảnh 4


村の集会所について、建築家レ・クァン・ゴックさんは次のように話しています。

(テープ)

「集会所は広い敷地の中に建てられ、幹線道路から離れたところにあります。豊かな村の集会所が立派であるのに対し、貧しい村の集会所は小さいです。」

村にある信仰的建築物であるお寺や集会所、神社、祠などでは、屋根の四隅は優雅にカーブして反り上がっているため、とても目立つようです。

伝統的村にある様々な独特の建築様式は、農村風景の美しさとよく調和がとれています。門の傍には常にガジュマルの木があります。農民らがガジュマルの木陰の下で涼しい風にあたる所です。住民の家はそれぞれ広さは違いますが、軒先が庭になっているのが一般的です。貧しい家庭でさえも、3部屋ある瓦葺の家を建てました。中心の部屋となるのが客室の入り口正面の壁に箪笥が置かれ、その上は先祖を祀る祭壇となっています。

長い歳月を経ても、ベトナム農村部の伝統的村の建築物と独特な文化習慣は人々の平穏な生活作りに寄与していることでしょう。

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