モクチャウ高原の光景

西北部ソンラ(Son La)省の「宝石」と見なされるモクチャウ(Moc Chau)国家観光地は、多様な地形、特に、穏やかな気候に恵まれていることで、休養を目的とする観光開発が出来きます。この観光地の潜在力を活用するために、この数年間、モクチャウ県とソンラ省の行政当局は、投資家の誘致に注目しています。実際、複数の投資プロジェクトが実施されるようになっています。

「モクチャウのミルク天国」という名前は、最近、ソンラ省の住民から知られています。これは、モクチャウ乳製品株式会社の新しいプロジェクトです。このプロジェクトは、エコ農園、ハイテク牧場、牛乳工場を建設する目的で、２０２１年１０月にソンラ省から投資を許可され、２０２４年までの完成を目指しています。完成後、この場所は、観光客にとって魅力的な体験型観光スポットの一つとなり、現地の社会経済発展に貢献すると期待されています。

一方、アン（Ang）高級松林休養観光とエンターテインメント地区の建設プロジェクトは、この４年間に渡って実施されて以来、多くの工事が完成し、毎年、数万人の観光客を誘致しています。同プロジェクトの投資主であるフォンホアン国際財団のグエン・バン・フン会長は、「モクチャウ県とソンラ省の行政当局はこのプロジェクトの実施状況に配慮しており、困難を解決すると共に、立ち退きなどについて有利な条件を作り出してくれた」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「投資許可書を得てからの3ヵ月後に、私たちは、2箇所の工事を完成させました。現地住民を始めとする、北部各省の人々のために、独特なエンターテインメント地区を建設したかったです。ですから、このプロジェクトを実施し始めた時に、この工事の建設に集中していました。」

フォンホアン国際財団は、このプロジェクトを実施するに際して、現地住民の労働者200人を雇ったほか、多くのチャリティ活動や社会保障活動などにおいて地元の行政当局と共に歩んでいます。

ところで、ソンラ省は行政当局は、投資家を誘致するために、経営環境の改善、競争力の向上などを集中的に行ってきました。その結果、この5年間、モクチャウ国家観光地区への投資プロジェクトの件数は49件に上りましたが、その内の24件が既に完成し、稼動しています。

モクチャウ県人民委員会のロン・チュン・タム会長は次のように語りました。

(テープ)

「モクチャウ県は、投資誘致担当グループを発足させました。このグループの任務は、投資家の投資プロジェクト実施申請書を受けた後、現場審査を行ったうえで、土地区画整理計画に基づいて、実施可能性を評価してから、モクチャウ県人民委員会に提示するということです。一方、重点プロジェクトの場合、人民委員会は、毎週、プロジェクトの実施状況に耳を傾けた上で、投資家と共に困難を解決します。」

現在、ソンラ省と各地方の行政当局は、潜在力のある投資家の誘致を促す一方、観光分野に携わる質の高い人材の育成を集中的に行ってゆく方針です。