ライチャウ省ムオンテ県におけるシナモン栽培による経済開発
(VOVWORLD) -北部山間部ライチャウ省ムオンテ県ムオンテ村パクマ集落は100世帯余りの少数民族タイ族とラフ―族の居住地です。過去10年間にわたり、村民たちが荒れた丘にシナモンの栽培をしています。
1.6へクタルのシナモン畑を所有しているバン・ロ・プーさんは次のように語りました。
(テープ)
「我が家は、2017年に、シナモンを試験的に栽培しはじめました。3年後に、シナモンの初収穫を迎えました。シナモン畑のお陰で、生活は以前より楽になってきました」
多くの農家がシナモンの試験的栽培に成功した後、行政当局からシナモンの種子、肥料の支援を受け、シナモンの栽培面積を拡張しました。
ムオンテ村人民委員会のリ・バン・チャン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「2016年頃、ムオンテ村は10ヘクタールの土地にシナモンの試験的栽培をはじめました。現在までに、その栽培面積は200ヘクタールを超えています。シナモンの木は、地元の土壌と気候に適していますので、順調に成長し、経済的に高い価値をもたらす植物です」
現在、ムオンテ県にある13の村、町の農家はシナモンの栽培に従事しています。同県にあるシナモン畑の面積は2300ヘクタールを超えています。シナモンの木は栽培されてからの4年後に、枝および葉を収穫、販売できるようになります。
ムオンテ県人民委員会のダオ・バン・カイン委員長は次のように語っています。
(テープ)
「長年にわたって、農業と林業に関連した生産モデルを研究してきた結果、現在では、シナモンの栽培を決定したことが正しい選択肢であると言えるでしょう。シナモンの栽培業者は、安定した収入を得ており、ゆとりのある生活を送っています」
ライチャウ省ムオンテ県に設置されるシナモン製品加工工場は、一日100トンのシナモンの枝と葉の原材料を消費しています。カイン委員長によりますと、ムオンテ県は、農家にシナモン栽培の開発を奨励しており、シナモンの木を地元の経済開発と貧困解消に役立つ主力植物と見なしています。ムオンテ県は、シナモンの栽培面積を2025年までに3800ヘクタール∼4000ヘクタール、および2030年までに1万ヘクタールに拡張できるよう取り組んでいます。
カイン委員長はさらに次のように語っています。
(テープ)
「シナモンの木を主力植物として見なしたうえで、投資家にシナモンの栽培業者への支援を働きかける方針です。これまでに、幾人かの投資家がシナモンの栽培業者と連携して、この植物の栽培面積の拡張を行ってきました」
ムオンテ県におけるシナモンの栽培面積は拡がりをみせ、貧困解消に役立つ主力植物になりつつあります。