伝統的な手織りを守るアルオイ県の人々

(VOVWORLD) -手織り職は中部トアティエンフエ省山間部のアルオイ県に住む少数民族タオイ(Ta Oi)族の伝統的な職業です。それぞれの手織物は、日常生活に用いられるほか、飾り物として扱われ、様々な用途があります。
伝統的な手織りを守るアルオイ県の人々 - ảnh 1

先祖代々から伝われるこの手織り職を維持・発展させるため、2012年以来、アルオイ県には、多くの手織り協同組合が設立され、現地住民に雇用創出と安定した生活をもたらしています。これらの協同組合は、ファッションデザイナーの注文を受け、顧客の要求に従って設計し、組合員に織り方を指導し、完成した製品の質を点検して、顧客に手渡す責任を担います。生活上で困難な状態にあるタオイ族の女性は手織り協同組合のメンバーとして優先的に採用されます。

タオイ族の手織り物は、独特で、精巧な模様を持ち、タオイ族女性の器用な手先を示しています。以前、タオイ族の手織物は、黒と赤の2色だけでした。黒色は水、赤色は火のシンボルです。後に、手織り職人は、創意工夫を凝らして、白・黄・ピンク・青など様々な色の織物を出来上げるようになりました。手織り職人の器用な手先と創造性により、多くの独特な手織物が出荷されています。例えば、ネクタイ、バッグ、男性と女性向けのシャツ、アオザイ、帽子、履物など様々なものです。特に、従来と現代の模様を組み合わせて出来上がった手織物もあります。手織り職人の話です。

(テープ)

「ネクタイや、履物、リボン飾りなどについては、私がインターネット上で参考にして導入したものです。勿論、現代的なデザインですが、幾つかの伝統的な模様を保っていますよ。現在、多くの若者たちは、手織りを学びたいようです。」

伝統的な手織りを守るアルオイ県の人々 - ảnh 2

ベトナムの著名なファッションデザイナーであるミン・ハインさんは、海外ファッションショーに参加するたびに、タオイ族の手織り製品を持って、紹介します。さらに、多くのファッションショーでは、手織り衣装はタオイ族の女性に着用され、鑑賞者に深い印象をもたらしました。ハインさんは次のように語りました。

(テープ)

「伝統的な手織り職を発展させるためには、発展政策を立案する必要があります。デザイナーである私たちは、国内外の人々に手織り職とその商品について知って頂きるため、手織り商品をPRすることになります。」

一方、アルオイ県人民委員会のグエン・マイン・フン委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「手織り職は、タオイ族の伝統的な職業であり、無形文化遺産として認定されています。この伝統的職業を維持・発展させるために、行政当局は様々な政策をとってきました。それらは、若者に手織りの勉強会の開催、手織り協同組合の設立、消費先の模索、手織り製品の設計コンテストなどです。」

タオイ族の手織り職人の器用な手先で、アルオイ県の手織職は、引き続き発展し、また、その手織り製品は数多くの人々に愛用されるはずです。

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