雪茶(Shan Tuyet)の栽培発展に励むカオボ村

(VOVWORLD) -北部山岳地帯ハザン(Ha Giang)省ビスエン(Vi Xuyen)県カオボ(Cao Bo)村は、ハザン省における大規模なシャントゥエット茶(Shan Tuyet)の栽培地です。このお茶の芽は、大きく、表面には雪のような白いうぶ毛があるので、雪のようだということで「トゥエット」つまり「雪の茶」と名付けられました。
雪茶(Shan Tuyet)の栽培発展に励むカオボ村 - ảnh 1    シャントゥエット茶の木

シャントゥエット茶の木は、貴重な樹木であり、高い経済的価値を持たらすと同時に、地元の貧困解消事業に重要な貢献をしています。

カオボ村は、11の村落があり、少数民族ザオ族の大多数を占め、人口は4000千人ほどです。この村は、肥沃な土壌や、涼しい季節に恵まれ、お茶の栽培が盛んで、これにより発展してきました。シャントゥエット茶は、希少価値のお茶であり、山間部だけで栽培されています。

雪茶(Shan Tuyet)の栽培発展に励むカオボ村 - ảnh 2

シャントゥエット茶の木は、高さ数メートルあり、樹齢百年を超える古い木もあります。雪茶にお湯を注ぐと、薄い香りが出て、お湯がハチミツ色になります。カオボ村全体には、およそ1000ヘクタールに及ぶシャントゥエット茶の栽培面積があります。特に、現地住民は、シャントゥエット茶の木の栽培を畑で行うのではなく、森の中で、他の樹木の間に散らばします。ですから、お茶の木の栽培面積は、木の本数で数えます。お茶の木1100本は1ヘクタールに相当します。

雪茶(Shan Tuyet)の栽培発展に励むカオボ村 - ảnh 3

カオボ村人民委員会のリ・コック・フン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「有機栽培茶は私たちにとってメリットがあります。有機茶という称号があれば、お茶を売りやすいですよ。また、有機茶の価値は、他の地方のお茶よりずっと高く評価されますよ。現在、お茶の木は、経済発展に繋がる樹木となっています。多くのお茶栽培農家は、生活に余裕が出ています。現地当局は、お茶の栽培面積の拡大を目指しています。私たちは、カオボ有機茶株式会社と連携して、お茶の栽培に植物保護薬や、一般に市販されている肥料などを絶対に使用しないように、常に宣伝しています。」

雪茶(Shan Tuyet)の栽培発展に励むカオボ村 - ảnh 4

2011年に、カオボ村のシャントゥエット茶は、IFOAM=国際有機農業運動連盟から、「有機茶」として認められました。2016年に、ベトナム自然環境保護協会は、カオボ村における樹齢100年を超える220本のお茶の木に「ベトナム遺産の樹木」という確認書を授与しました。この地方でのお茶の収穫時期は年3回ありますが、気候が順調な年ならば4回の時もありました。最初の収穫期は、旧暦2月と3月です。この時期のお茶が一番美味しいとか。

お茶栽培農家の一人は次のように明らかにしました。

(テープ)

「我が家は約3ヘクタールのお茶栽培を行っています。お茶の栽培を始めたのは3年前でした。そのお陰で、家族の生活は前より著しく改善されましたよ。」

現地の行政当局は、シャントゥエット茶の発展と保存を目指して、お茶の生産、加工過程への先進的科学技術を促しています。ビ・スエン県人民委員会のダン・ティ・フォン副委員長は次のように語っています。

(テープ)

「カオボ村の有機茶栽培は、中国や、ベルギー、ロシア、トルコなどに輸出されています。ビ・スエン県の農業専門家らは、お茶農家にいつもお茶の栽培、手入れ、摘採方法を指導しています。これは、VietGap=ベトナム適正農業規範に沿って、高品質のお茶を生産するためです。」

カオボ村のシャントゥエット茶は高い経済的価値をもたらすことから、国内への出荷量は多くないですが、主に外国へ輸出されています。毎年、カオボ村は、約200トンのシャントゥエット茶を輸出しています。シャントゥエット茶は、地元における経済の持続可能な発展に大きく貢献しています。

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