バクフォン村人民委員会の建物

10の集落から構成されるバクフォン村には、約5100人が住んでいます。この中で、少数民族ムオン族の人口は55%、キン族と呼ばれるベトナム人の多数派民族は25%、少数民族ザオ族は15%を占めています。村民たちは主に栽培と畜産で生計を立てています。

現時点で、バクフォン村は、全ての集落における交通インフラ整備、生活用水供給システムの建設を基本的に行ってきました。また、地元の関連機関は、村民に、畜産場の拡張、畜産への科学技術の導入、家畜伝染病対策の徹底、柑橘類栽培へのVietGAP=ベトナム安全農産物生産基準の導入などを奨励しました。

バクフォン村人民委員会のクオン・スアン・リック委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「現在、バクフォン村は農業経済開発に注力しています。主力の樹木は、オレンジや、ミカン、ザボンなどの柑橘類、およびサトウキビです。現地のサトウキビが輸出されるようになっています。その一方で、ハイテク農業開発と観光開発にも集中する方針です。というのは、ここにはテーマパーク『ベトナム科学者遺産パーク』、および1カ所の水力発電所があるからです」

他方、バクフォン村は、中心部に300人収容できる中央文化会館、約1万2000平方メートルの競技場の建設を完成させました。全ての集落村落には文化会館とスポーツ場があります。その一方で、住民の健康ケア事業も配慮されています。

ズオン所長

バクフォン村診療所のチャン・ゴック・ズオン所長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「現在、バクフォン村診療所には医師、看護師、介護福祉士、助産師、人口担当者を含む5人がいます。これらの医療スタッフは、専門的な知識を常に習得し、数多くの疾病、例えば、インフルエンザ、肝炎、胃炎、心臓の病気、血圧、糖尿病、および一部の伝染病などを治療することができます」

バクフォン村はさらに、「フレンドリーな行政当局が人民のために奉仕する」という方針を掲げて、行政手続きの簡素化を推進しています。バクフォン村人民委員会の役所で行政手続きを済ましたという村民の一人は次のように述べています。

(テープ) 

「現在、行政手続きは以前より迅速に処理されるようになっています。それに、行政手続きの担当者はとても親しみやすく、行政手続きの解決手順も丁寧に教えてくれました」

バクフォン村人民委員会の役所

バクフォン村の行政当局は、住民とともに、新農村建設、少数民族居住地と山間部での社会経済開発、および持続可能な飢餓一掃・貧困解消に関する3件の国家目標プログラムを同時に実現しています。

バクフォン村人民委員会のクオン・スアン・リック委員長はさらに次のように明らかにしました。

(テープ)

「これらの国家目標プログラムを実現してから、村民の物心両面での生活は著しく改善されるようになりました。例えば、一人当たり平均収入は2021年には4千万ドン、約24万円でしたが、2023年には5千100万ドン、約30万円に上っています。その他、電気網や、道路、学校、診療所、文化会館も十分に整備されています。小学校への就学は100％に達しています。民謡民舞クラブも活発化しており、ムオン族のユニークな文化の維持と発展に貢献しています。2023年に、バクフォン村は高度な新農村として認められています」

バクフォン村は、経済開発、住民の収入向上という主要な目標を掲げて、新農村建設を実現しました。これにより、この地方の新農村は日々変化し、村民の生活も著しく向上しています。