2017年 平和な世界への希望


世界各国が新年を迎えている中で、平和な世界や幸せな生活への祈りがよく聞こえています。2016年を振り返ってみると、戦争や紛争が続いているところがありながらも、平和づくりに向けた努力は成果を収めてきました。そのため、2017年、平和な世界への希望は大きくなっています。

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アントニオ・グテレス国連事務総長

団結と平和 新年のメッセージ

新年にあたり、世界各国の指導者らは相次いで新年の挨拶をし、その中で、世界の平和を訴えました。

ポルトガル元首相のアントニオ・グテレス氏が1日、第9代国連事務総長に就任し、「2017年を平和な年にしよう」と世界中の市民に訴える声明を発表しました。声明の中で、「戦争で勝つ者はいない。全員が負けるのだ」と強調しました。また、紛争に巻き込まれ苦しむ人々を救うため、平和構築を最優先するという「新年の誓い」について、「あなたも一緒に参加してほしい」と呼びかけました。

中国の習近平国家主席は新年挨拶の中で、「私は心から、国際社会が手を携えて人類の運命共同体という理念を維持し、我々のこの地球をより平和的、より繁栄のものに建設していくことを期待します。」と述べました。

他方、ドイツのメルケル首相は、12月19日にベルリンのクリスマスの市で起きた トラック突入テロなどについて触れ、安全保障の強化を強調しながらも、これらのテロ事件でドイツの人道的価値を変えることはできないと述べました。

世界の平和づくりへの努力

2020年以降の地球温暖化対策「パリ協定」が2016年11月に発効されました。気候変動枠組み条約事務局によりますと、現在、約100の国・地域が批准しており、その中には、世界最大の排出国である中国のほか、アメリカやEU欧州連合、インド、ブラジル、メキシコなどもあります。これは、地球温暖化との戦いにおける大きな前進で、2017年からも具体的な成果を収めてゆくであろうとみられています。

2016年の世界問題の中で、最も深刻なのは難民危機でしたが、国連の新事務総長グテレス氏は難民高等弁務官を勤めた経験があるから、難民問題解決に貢献することができると期待されています。

そして、米ロ関係、中国とフィリピンの関係、ロシアとトルコの関係などは2016年緊張状態にあったものの、最近、緊張緩和の兆しを見せています。

世界各国の指導者らによる呼びかけと公約、及び、最近の動きから見ると、2017年の世界は、より多い平和が訪れることでしょう。


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