(VOVWORLD) -2017年、ベトナムへのFDI=外国直接投資額はおよそ360億ドルに達し、この10年間で最高となっています。
これまで、115カ国・地域がベトナムへ投資していますが、その中で、91億1000万ドルを投資している日本はトップに、次いで、韓国とシンガポールの順となっています。また、加工産業、製造業、電力生産、不動産の各分野が外国直接投資を誘致しています。
FDI誘致の成功を持たらす投資環境
計画投資省・外国投資局のド・ニャット・ホアン局長によりますと、2017年のFDIが2016年より急増したことは多くの要因があったということです。ベトナムは経営環境が改善された他、安定した政治や、人口の多い国、生産年齢人口の増加などと評価されています。ベトナムビジネスフォーラム2017の共同議長を務める相良博英氏は次のように語っています。
(テープ)
「この間、ベトナム政府は、経営環境改善と外国投資誘致のために、多大な努力をしてきました。ベトナムビジネスフォーラムの半分以上メンバーは、ベトナムの投資環境が投資・経営活動に有利な条件を与えたと評価しています。ベトナム政府が今後も、引き続き経営環境を改善してゆくよう期待しています。」
将来のFDI誘致へのチャンス
2017年に、ベトナムがAPEC=アジア太平洋経済協力会議2017を主催したことは、ベトナムとAPEC加盟諸国との経済協力の促進に「黄金のチャンス」を与えたと見なされています。というのは、ベトナムの投資相手国は日本、韓国、アメリカ、中国、タイなどが多いからです。PwC=プライスウォーターハウスクーパース・インターナショナル・ネットワークのロバート・E・モリッツ会長は次の見解を明らかにしています。
(テープ)
「投資家の『天国』になるためには、ベトナムは、魅力的な投資誘致プロセスを設定する必要があると思います。この数年間、ベトナムにおける投資環境は著しく改善されています。また、外国投資家は、こうした状態が続くよう期待しています。その他、ベトナムは、投資・経営政策を明確化にすると同時に、関税改革を広範に行う必要があります。このことは、外国投資家の信頼を高めるからです。しかし、重要なことは、ベトナムは質の高い人材を確保しなければならないことです。」
この数年間、ベトナム経済は安定した成長スピードを維持しており、魅力的な経営のチャンスを作り出しています。