(VOVWORLD) -23日午前、ハノイで開幕した第14期国会第4回会議で、グエン・スアン・フック首相は2017年の経済社会発展計画の実施状況に関する報告と2018年の経済社会発展計画案を読み上げ、その中で、2017年、あらゆる分野で目標を達成、ひいては上回る見通しであると強調しました。
また、2018年のGDP=国内総生産の伸び率を6.5%ないし6.7%にする目標を実現する決意を示しました。
報告は2017年に収めている経済社会発展の成果を取り上げ、清廉で、建設的な政府づくり、社会安全保障、国際社会への参入を促進するという政府の決意を強調するとともに、2018年の経済社会発展を目指す様々な措置を打ち出しました。
写真提供: Phuong Hoa |
印象的な数字
2017年の際立った成果としてはマクロ経済が安定化し、経済状況が好転するとともに、各分野、部門がかなりの伸び率を見せたことが上げられました。ちなみに、農業は強く回復し、加工・製造業、建設業は高成長をとげ、サービス業や観光は飛躍的な発展を遂げました。また、輸出入は急増し、目標をはるかに上回っています。
年初めからの9ヶ月間、ベトナムは60億ドルを追加し外貨準備高は過去最高となる450億ドルを超えました。また証券市場は2008年以来、最高値を記録しました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「この9ヶ月間の結果を基礎に、年末までの数ヶ月、力を尽くして13の指標を達成するでしょう。これは資源開発から加工・製造業、ハイテク・アグリカルチャーの発展へとシフトする成長モデルの変更を進めている中で、大きな成功だと思います。あらゆる分野で成果を収めたことは社会共同体の信頼を高め、国際社会の評価を得ています。」
2018年も経済成長を維持
政府が定めた2018年の総合的な目標はマクロ経済の安定化、戦略的な措置の実施、経済再構築と成長モデルの変更との連携、生産効率、製品の質、競争力の向上であるとしています。具体的には、GDPの成長率を6.5%から6.7%、消費者物価指数の伸び率は4%、輸出額は7%から8%増にするという目標が設定されました。これらを実現するため、政府はマクロ経済の安定化、経済バランスの確保、生産・経営の促進に取り組む一方、投資経営に関する政策、法律の充実、中小企業の支援、市場経済体制に沿う平等な経営環境づくりを集中的に行う方針です。フック首相は次のように強調しています。
(テープ)
「経営条件や行政手続きを簡素化するとともに、情報技術の適用を進めた上で、インターネット上での公共サービスを提供し、中でも700あまりの行政手続きをオンライン化していきます。各省庁、部門、各レベルに対し、具体的な行動計画と適切な措置をとって、2018年、経営環境や競争力などに関する指標、また、ベトナムのランクを向上させるため、努力するよう求めます。」
このように語ったフック首相はさらに経済再構築を全面的かつ実質的に行うと明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「政府は不良債務の試験的な処理に関する決議や2020年までの信用組織の再構築と不良債務の処理との連携に関する計画、また、国会で可決される信用組織法改正案を厳格に実施し、銀行システムの活動の効果向上と安全保障の前提を作り出します。また、国営企業の再構築を促進し、困難を解決すると同時に農業再構築や農村部の労働構造の移行、気候変動により、影響を受けている地域の生産構造や職業構造の変化に踏み切ります。」
この9ヶ月間の成果と政府の強い決意により、今年全体の各目標が達成され、2018年の経済社会発展計画は順調に実施されるでしょう。