(VOVWORLD) - 先ごろ、科学技術に関するベトナムジャーナリストクラブは2019年の科学技術の10大ニュースを公表しました。このクラブが科学技術の10大ニュースを公表するのは今回が14回目です。
1. 第4次産業革命への主体的な対応に関する政治局の決議52号を交付
2019年9月27日に、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は、「第4次産業革命への主体的な対応に関する政治局の決議52号」を交付する決定に署名しました。この決議は、第4次産業革命がベトナムのすべての分野に大きな影響を及ぼしていると明らかにしました。
2.「祖国の北部国境を守る戦い・40年を振り返る」シンポジウム
2019年2月15日に、ハノイで、ベトナム社会科学アカデミーとベトナム歴史学協会の共催で、「祖国の北部国境を守る戦い・40年を振り返る」をテーマに科学シンポジウムが行われました。このシンポジウムは、国づくりを絶え間なく促進させ、万が一に備える必要があるとの教訓を出しました。
3. 「マイクロドラゴン」ベトナム製人工衛星打ち上げ
2019年1月18日に、日本の内之浦宇宙空間観測所で、ベトナム製の人工衛星「マイクロドラゴン(MicroDragon)」が打ち上げられました。この出来事は、ベトナムの宇宙産業にとって重要な節目となりました。
4.国家文書データベースと国家公共サービスポータルサイトが開設
国家文書データベースは政府事務局と95の省庁、部門、地方を結ぶ電子文書管理システムで、電子政府づくりの基盤となっています。
一方、国家公共サービスポータルサイト (dichvucong.gov.vn)を通じて、国民と企業は、行政手続や、公共サービスなどに関する情報を入手することができます。
5. ST25 「世界で最もおいしい米」
2019年11月にフィリピンで開催されたコメに関する世界会議に合わせる世界コメコンクールで、ST25というベトナム米が優勝しました。このコメは、ホー・クアン・クア技術者や、チャン・タン・フゥオン博士、グエン・ティ・トゥ・フゥオン修士からなる南部ソクチャン省の研究グループが開発したものです。
6.ベトナムで5Gによる初の通話
2019年5月10日、ベトナムの通信最大手ベトテル(Viettel)が第5世代移動通信規格「5G」による初の通話を行いました。これにより、ベトナムは5Gサービスの商用化を進めている国として、米国、オーストラリア、日本、韓国に次いで5か国目の国となっています。
7.戦没者のADN鑑定センター 設立
2019年7月25日に、ベトナム科学技術アカデミーに所属する戦没者AND鑑定センターが設立されました。同センターは月に約200の戦没者の遺体をADN鑑定することができます。
8.ベトナム インフルエンザワクチンを初生産
2019年1月、ベトナム産として初のインフルエンザワクチン「IVACFLU-S 」が発売されました。このワクチンはA型のH1N1、A型のH3N2 及びB型という3つのインフルエンザウィルスに効果があります。
9.ファム・ホアン・ヒェップ教授 ラマヌジャン賞を受賞
2019年10月に、国際理論物理学センターは、ベトナム数学研究所のファム・ホアン・ヒェップ教授に2019年のラマヌジャン賞を授与しました。ラマヌジャン賞は、数学の分野で傑出した研究を行った発展途上国の45歳未満の研究者に贈られる賞です。
10.海外で初めてテクフェストを紹介
「インベンション・イノベーションによるスタートアップ・フェスティバル:テクフェストベトナム2019」というイベントが、国内で開催されるとともに、アメリカ・韓国・シンガポールでも初めて紹介されました。2005年に初めて行われたこのイベントは、ベトナム科学技術省が提唱してきた「インベンション・イノベーションによるスタートアップの生態系の補助に向けての2025年までの計画」の一環で、毎年恒例行われる年次行事です。