(VOVWORLD) - 旧正月テトを機に、「2020年、全員一致による目標達成」をテーマにした特別番組をお送りします。
A・こんにちは。…
B・今日は。…
A・旧正月テトにあたり、特別番組をお送りします。テーマは「2020年、全員一致による目標達成」です。
(音楽)
A・2020年、ベトナムは史上初となるASEAN議長国と2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国を両立させます。
B・これらの重責を果たすことを通じて、ベトナムは第12回党大会が打ち出した独立、自主、平和、協力、発展、国際関係の多様化、全方位、国際参入を進めるという対外政策を堅持するとともに、地域と世界の平和、発展に貢献する渇望を示したいですね。
安保理の討論会 |
A・今日の特別番組にASEAN議長国と2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国を両立させるベトナムの決意と誇りをお伝えしたいと思います。どうぞお聞きください。
B・この番組に1993年~1999年期にニューヨークの国連本部に常駐するベトナム代表団の団長、また、2002年~2008年期にジュネーブに本部を置く各国際組織常駐ベトナム代表団の団長を務めたゴ・クアン・スアン大使を招きました。
(音楽)
A・ベトナムが国連安全保障理事会非常任理事国に当選し、また、ASEA2020議長国のポストを受け継いだ時のお祝いの音声を届けました。ゴ・クアン・スアン大使、ご感想をお聞かせ頂けますか?
スアン大使・「90年代に国連駐在ベトナム大使を務めた時、2008年~2009年期の国連安全保障理事会非常任理事国へのベトナム入りを準備していました。あれから10年が経ち、ベトナムは改めてこの任に就きました。これはどんな国も世界の平和、安全保障に貢献できるとして務めたいポストです。また、ASEAN議長国への就任も2回目となります。」
A・10年前と比べ、今回、ベトナムの安保理非常任理事国への就任は違いがあるのでしょうか?
スアン大使・「同じ点もあれば、違う点もあります。10年前に、ベトナムが国連安全保障理事会非常任理事国に選ばれたことは大きな響きとなり、国際社会におけるベトナムの地位が高まってきました。今回、ベトナムは193票のうち、192票の支持を得ました。これは想像できない結果だと思います。また、これにより、ベトナムは各国から高い信頼を得て、他の理事国、及び非常任理事国とともに世界の差し迫った問題の解決にあたるという責任を委託されたことが分かりました。」
A・スアン大使がおっしゃるように、今回の当選は特別な出来事です。これはベトナムの努力、国際友人の支援の活用、国の発展事業で収めてきた成果を示しました。
B・これまでベトナムは地域と国際場裏で発言力、地位、役割の向上に取り組んできました。ただ、ASEAN議長国と2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国を両立させるのは初めてのことです。
A・この2つのポストへの就任にあたり、グエン・フ・チョン共産党書記長・国家主席はメッセージを発表しました。その中で、「全員一致による目標達成」について触れています。それはどんな意味でしょうか?
スアン大使・「チョン党書記長・国家主席は重要なメッセージを発表しましたが、3つのレベルで分析してみたいのです。国家レベルでは、コンセンサス、思考、意志、決意、行動の一致の5点。ASEANレベルではコンセンサス、意志、決意、行動の一致の4点。そして、国連レベルではコンセンサス、決意、行動の一致といった3点があります。
世界各国はコンセンサスを得て、ベトナムを2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国に選出し、平和の維持に尽力する決意を示しました。一方、ASEANはコンセンサスを図らない限り、問題を解決できないのです。ASEANのコンセンサス原則は明確で、破壊できないものです。これはASEANの伝統であり、パワーでもあります。
国内レベルで、2020年~2021年期の安保理の非常任理事国とASEAN2020の議長国を務めることは外務省、商工省だけに関わる任務ではなく、外務省、国防省、商工省、公安省、計画投資省、財務省などにも関係します。我々は決意を固めて、コンセンサスを強化し、思考、意志、行動を一致させる必要があります。これにより、地域と世界各国が私たちに委託した任務の遂行が成功するでしょう。」
B・はい。チョン党書記長・国家主席がおっしゃる通り、安保理非常任理事国とASEAN議長国としての役割を立派に果たすことは2020年の最も重要な任務です。この任務を全うするためには、政治システム全体の努力が必要です。では次に、「共同事業のためのコンセンサス」をテーマにした記事をお送りします。
(アナウンサー)2020年、ベトナムは地域レベルでも世界レベルでも重要なポストを務めています。地域レベルでは、ASEAN議長国というポストです。これは、ベトナムにとってASEAN共同体づくりにより大きな貢献をするチャンスとなっています。ベトナムはASEANの他の加盟国と緊密に連携して、ASEANのこれまでの成果を発揮させた上で、2025年までのASEAN共同体ビジョンの実現に取り組んでゆきます。ベトナム労働傷病軍人社会省のダオ・ゴック・ズン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは、包摂的な発展を目指しますが、その中で、文化・社会は、労働者のスキル、適切な雇用、持続可能な社会福祉という3点に集中してゆきます。その他、共同体の結合を促進させる方針ですが、中でも、ASEAN加盟諸国の独自の文化を発揮しながら、共同体の共通な価値を作るということです。」
経済の面では、ベトナムは、ASEANの経済協力の促進を目指すいろいろな提案を出しています。これは、ASEAN議長国であるベトナムの行動計画の優先課題です。ベトナム商工省のチャン・トゥアン・アイン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム商工省は、ASEANの経済共同体の構築に取り組んでいます。その中で、ASEANは益々ダイナミックな経済成長を遂げる地域となり、ASEANと世界各国との経済協力においてけん引役を果たすという目標があります。ベトナムは、ASEAN内の自由貿易と経済協力に便宜を図るため、引き続き体制完備と環境づくりを目指します。これは、ASEANの活動効果と活性化の証ですから。」
一方、世界レベルでは、安保理の非常任理事国というポストです。安保理非常任理事国としてベトナムは、安保理の議事日程の点検や、他の理事国との協力体制の構築などいろいろな業務をしなければなりません。そして、ベトナムは1月の安保理議長国を務める際、安保理の各会議を主宰しています。ベトナムのレ・ホアイ・チュン外務次官は次のように語りました。
(テープ)
「安保理では、ベトナムは、発表または投票、もしくは作業グループへの参加を通じて自国の立場を明らかにすることができます。これにより、ベトナムは自国の立場を示しながら、他の国と連携して世界の共通利益を追求することができます。」
ベトナムは、安保理非常任理事国とASEAN議長国として、地域と世界の課題解決に全力を尽くし、世界の平和と発展のために貢献してゆく決意です。
(音楽)
A・以上「共同事業のためのコンセンサス」をテーマにした記事をお聞きいただきました。ベトナムのこうした努力・コンセンサス・決意は国際社会から好評を得ています。
(テープ)
「ベトナムは、ASEANやAPECなどの多国間体制で益々威信を高め、国際社会への参入で大きく進展していると思います。2020年から2021年期の安保理非常任理事国として、ベトナムは自国の責任を立派に果たし、世界の平和維持と安全保障に貢献するでしょう。」
「ベトナムが2020年のASEAN議長国としての役割を立派に果たしてゆくことを、私は確信しております。ベトナムはこの任務を展開するために、周到な準備をしたと思います。インドネシアと他のASEAN加盟国は、ベトナムがASEAN議長国としての役割を果たすことにより利益を受けることを完全に確信しております。」
「ロシアは、ベトナムの安保理非常任理事国入りを支持し、ベトナムが理事国としての役割を立派に果たすことを確信しております。」
A・以上はベトナムの活躍に対する国際社会の信頼でした。さて、スアン大使、ベトナムは2020年にこの2つのポストを務めて活躍することができると思われますか。
「私はベトナムの活躍を確信しております。グエン・フ・チョン党書記長・国家主席がおっしゃるように、政治システム全体がこの事業に参加しているからです。関連各省庁はもちろん、国民一人一人もこれらの重責の重要性をよく認識しています。ベトナムに対する国際社会の大きな信頼がよく見られており、本当に誇りに思っています。周到な準備と、経験が豊かな幹部のお陰で、これらの重責を立派に果たすことは確信しております。」
A・ありがとうございました。リスナーの皆さん、「2020年、全員一致による目標達成」をテーマにした特別番組をお聞きいただきました。
B・番組を通じて、ベトナムの2020年の活躍に対する国際社会の信頼、及び、その活躍を目指す政治システム全体の決意が伝わりますね。
A・はい。ベトナムは、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国及び2020年のASEAN議長国としての任務を全うすることができると、私たちは確信しておりますね。
B・そうですね。それでは、今日の特別番組はこれで終わりです。
(歌)
A・。。。をお聞きいただきました。こちらはベトナムの声放送局です。続いてニュースをお送りします。