2022年の外交活動

(VOVWORLD) - 2022年はベトナムの外交部門にとって成功の年であったといえます。二国間、多国間の外交活動が活発に行われたことで、国際統合と国の開発事業の促進、国家のイメージアップに貢献し、国際社会から高く評価されました。
2022年、世界は新型コロナウイルス感染症との共存に移行し、党、国家、政府の指導者は立て続けに外国訪問を行いました。中でも、2022年10月末に行われたグエン・フー・チョン党書記長の中国訪問は特筆すべきものです。これは中国共産党第20回全国代表大会直後の外国の指導者による初の中国訪問となり、ベトナムとの関係を重要視する中国の姿勢を示すとしています。
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中国社会科学院の国際問題研究者は次のように語りました。

(テープ)

「この訪問は新しい時代における中国とベトナムの友好関係の強化に重要であり、地域の安定と発展に貢献します。訪問を通じて、ベトナム・中国関係の発展の方向性が定められるでしょう」

ベトナムとラオスの外交関係樹立60周年、および友好協力条約調印45周年、ベトナム・カンボジアの外交関係樹立45周年、およびベトナム・カンボジア友好年にあたり、両国の党、国家の指導者は相互訪問を行ってきました。

さらに、グエン・スアン・フック国家主席はシンガポール、日本、タイ、韓国、インドネシア、ファム・ミン・チン首相はアメリカ、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、カンボジア、ブオン・ディン・フエ国会議長はハンガリー、イギリス、ラオス、カンボジア、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドを訪問しました。

一方で、外国の指導者や要人が相次いでベトナムを訪問しました。その中に、アントニオ・グテーレス国連事務総長、ドイツのオラフ・ショルツ首相、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相、シンガポールのハリマ・ヤコブ大統領などによるベトナム訪問があります。

同年、ベトナムは2023年から2025年期の国連人権理事会の理事国に選出されました。今回はベトナムにとって2回目の当選となり、人権擁護と人間開発へのベトナムの貢献に対する国際社会の高評を示すとしています。

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インドネシアの東南アジア研究所の専門家ヴィーラマラ・アンジャイア氏は次のように明らかにしました。

(テープ)

「ベトナムは安定した平和な国家です。ベトナム政府は人権と国民の自由権の保護を公約しています。また、ベトナムは国連や国際組織の人権関連フォーラムに積極的に参加し、人類の共通の努力に貢献しています」

ベトナムの国連加盟45周年にあたり、アントニオ・グテーレス国連事務総長はベトナムを訪問した際、国連の活動へのベトナムの貢献を高く評価しました。

(テープ)

「ベトナムは国連加盟時、貧困国でしたが現在はダイナミックな成長をとげ、国連での発言力が高まっています。ベトナムは戦争を経て平和を取り戻してから、貧困を抜け出し、開発事業を進め、迅速な経済成長を遂げています」

この1年間、経済外交が臨機応変に行われ、経済回復や持続可能な開発の基礎を作り出しました。ベトナムは貿易・投資協力の促進のほか、ラテンアメリカ、中東・アフリカ、南太平洋諸国との協力の拡大に取り組んできました。

文化外交も目覚しい成果を見せました。チャム族の陶器作りが「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表に登録されたほか、ダナン市のグハインソンのマーナイ石碑と北中部ハティン省のフックザン学校の木版」がアジア太平洋地域世界記憶遺産に登録されたとしています。

さらに、オーストリアや韓国、インドなどで開催されたイベント「ベトナムデー」は外国の友人のベトナムへの理解促進に貢献しました。

2022年、ベトナムは開発事業と国際統合の促進に取り組み、国民をはじめ、外国のパートナーと友人の信頼を強化するとともに、ベトナムと各国との関係を緊密化し、地域、および世界の平和と安定、協力、発展、繁栄に貢献してきたとされています。

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