(VOVWORLD) - 23日午前、ハノイで開催中の第15期国会第3回会議の開会式で、レ・バン・タイン副首相は政府報告を読み上げ、2022年初頭から数ヶ月間の成果を発表しました。
これは今年全体の成長目標の達成と自立した経済開発の基盤を整えるとしています。
評価すべき成果
政府報告の中で2022年初旬の際立った成果の一つとして、ベトナムは全国規模のワクチン接種キャンペーンを効果的に実施し、世界でワクチン接種率が最も高い6カ国の一つになったこと、また、3月末には、新規感染者数、重症患者数、および死者数が激減したことがあげられました。このことにより人民、産業界からの信頼強化や社会経済回復に大いに貢献したとしています。
また、経済バランスが保たれ、インフレが抑制されるとともに、第1四半期のGDP=国内総生産の成長率は5.03%に達し、2020年と2021年同期を上回っています。先ごろ、政府は国会の2021年~2025年期の経済再構築決議に基づく行動計画を発表し、その中で交通をはじめとする戦略的分野であるインフラ整備に投資を優先するという方針を打ち出しています。
タイン副首相は次のように語りました。
(テープ)
「政府は社会経済回復発展計画に盛り込まれた多くの案件を適切に実施し、その中には金利引き下げや付加価値税の減免、労働者の家賃補助などが含まれています。また、省庁、地方は2021年~2025年期の南北高速道路東側路線の建設を精力的に進めてきました。今国会で政府はチャウドク・カントー・ソクチャン間の高速道路や、ビエンホア・ブンタウ間の高速道路、ホーチミン市環状3号線、ハノイ市環状4号線などの建設プロジェクトへの投資計画案を提出します」
こうした中、国際統合、二国間、および多国間協力が促進され、経済分野における外交活動が効果的に行われてきました。
一方、年初からの4ヶ月間に、新規設立企業と事業を再開した企業は合計8万社を超え、昨年同期と比べ26.9%増となりました。
社会経済開発に弾みをつける
政府は国内外の情勢を踏まえ、今年の任務遂行、特にGDP成長率を6%から6.5%にするという目標の達成が大きな課題であると認め、独立し自立した経済の構築と広範な国際統合の促進を両立させる決意を固めました。
目標を達成に向け、ベトナムは新型コロナの抑制に注力しながら、迅速で持続可能な社会経済開発を促進し、農業、農民、農村、生産協同組合経済の発展、土地問題の解決に力を尽くさなければならないとしています。
また、政府は金融・通貨政策と他の政策を柔軟に運用し、マクロ経済の安定化、インフレ抑制を目指しています。関係省庁、部局は国家の重点プロジェクトの実施に注力し、2022年末までに南北高速道路東側路線建設プロジェクト第1期の361キロを完成させる目標を設定しました。また、第4四半期に東側路線の12区間、およびロンタイン国際空港の滑走路とターミナルを同時に起工する計画があります。
タイン副首相はまた、次のように明らかにしました。
(テープ)
「デジタル・エコノミー、循環経済開発、生産効率の向上を促進します。加工、製造、裾野産業開発を進め、農業生産の再構築を質と労働生産性の向上と連携させるとともに、産業界に対し、農産物加工への投資や合法的な輸出の促進を奨励・支援する必要があります。さらにデジタルトランスフォーメーション(DX)、クリーン・エネルギー、再生エネルギーの使用、地域連携、都市開発を強化しなければなりません」
社会経済の回復が難航すると予測されていますが、全政治システム、全国民の結束により、これらの目標が達成されるでしょう。