4月30日の勝利に関する国際世論

(VOVWORLD) -ベトナム南部完全解放・南北統一をした1975年春の大勝利は70年代の世界中の際立った出来事になっています。この勝利はベトナム民族の輝かしい歴史の1ページとなり、数十年間にわたるベトナム民族の侵略者との勇敢な闘争を終結させ、地域と世界の政治的関係に大きな影響を与えました。
4月30日の勝利に関する国際世論 - ảnh 1 傀儡政権の大統領官邸を占拠したベトナム人民軍の戦車= Francoise de Mulder/CORBIS.

1975年4月30日現地時間11時30分、ベトナム人民軍の戦車が南ベトナム傀儡政権の大統領官邸いわゆる「独立官邸」を占拠し、官邸の屋上に解放軍の旗が翻りました。ズオン・バン・ミン政権の内閣は逮捕され、無条件降伏を宣言しました。

1975年4月30日の戦勝は世界中で大きな反響があり、外国侵略者に屈さないというベトナム民族のイメージを表しています。これはベトナム民族だけでなく、国際世論にとっても重要な意義を持つものであるとしています。

世界の平和愛好者、4月30日の戦勝を喜ぶ

当時、外国のマスメディアは4月30日の勝利は地震のようなものであると評価しました。この勝利は帝国主義者と植民地主義者のベトナム支配に終止符を打ち、ベトナム民族の新しい発展段階の第1ページを切り拓きました。また、これは第一の大国に対するベトナムの輝かしい勝利となっています。世界情勢を見ると、ベトナム民族の戦勝は第2次世界大戦後、革命運動を狙ったアメリカ軍の攻撃を打ち破り、東南アジアでのアメリカ軍の軍事作戦を破滅し、民族の独立と平和、民主、社会主義のために戦っている世界中の数億人に信頼と喜びをもたらしました。

1975年春の大勝利にベトナムの枯葉剤被害者への救助責任キャンペーン執行委員会のメルル・ラトナー委員は「戦争中にも、必ずやベトナム人が勝つと信じていた。ベトナムの完全解放はある民族が理にかなった闘争で団結すると勝利を収めるはずだという信頼感を与える」と語りました。

一方、ロシアの東洋学研究者であるイリア・ヤキメンコ氏は「当時、ベトナムの戦勝を受け、ソ連の人々は歓喜の雄たけびをあげた。テレビなどでベトナムを支持する集会が放映され、いたる所にスローガンや看板が掲げられた。ベトナムのことは彼らの心に刻まれた」と語りました。

他方、2017年、キューバのエステバン・ラゾ・ヘルナンデス国会議長はベトナムを訪問した際、次のように強調しました。

(テープ)

「ベトナム民族は複数の奇跡的な戦勝を収め、経済大国も打ち破りました。これは信頼を固め、理にかなった闘争に身を捧げる用意のある民族に勝つ者はいないことを示します。ベトナムは英雄的な民族です。」

平和な時代の成果

平和な時代に建設発展事業で収めてきたベトナムの成果は国際社会により高く評価されています。戦後、生まれた人々はベトナムの1975年春の歴史的な勝利を把握しないものの、ベトナムのドイモイ=刷新事業を目にしています。戦争終結から40年間あまりが経ち、ベトナムは刷新と国際社会への参入で大きな前進を見せています。インドネシアのラハユ・サラワッティ国会議員は次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムは素敵なことができました。ベトナムの飛躍的な発展を目にしました。開放的な投資環境で多くの投資家の誘致が図られ、様々なチャンスに恵まれています。」

一方、WB=世界銀行ベトナム事務所のオスマネ・ディオーネ所長は次のように話しました。

(テープ)

「これまでベトナム政府が重要な成果を収めてきたことにお祝い申し上げます。ベトナムの成長率が高く、マクロ経済や為替相場が安定し、インフレ率が低いレベルに抑えられるとともに、国際社会における地位は日増しに高まっています。また、行政改革や不良債務の処理、公共投資、銀行の再構築などでも一定の成果を収めました。」

ベトナム人は1975年春の大勝利以降、収めてきた成果を誇ることができます。この勝利は国の発展事業に重要な精神的原動力をかけつつあります。

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