7月、「恩に報いる月間」

(VOVWORLD) - 毎年の7月27日にベトナムで英雄烈士や傷病軍人、革命功労者など、祖国の解放防衛事業に大きく貢献してきた人々の恩に報いる様々な活動が行われています。
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 2020年、「ベトナムの傷病軍人、戦没者の日」73周年にあたり、国内各地で一連の記念活動が展開されています。

2020の際立ったイベント

 「ベトナムの傷病軍人、戦没者の日」73周年を記念する諸活動の目玉となるのは夫や息子を戦争で亡くした英雄称号を持つ母親との集いです。この集いには全国各地に住んでいる母親およそ5000人の代表として300人の母親たちが参加しました。一方、この間、国内各地で傷病軍人や戦没者の遺族、革命功労者など優遇政策の対象者の見舞い、プレゼント手渡しや戦没者共同墓地に線香を手向ける儀式などが行われています。北部山岳地帯ディエンビエン省、ディエンビエン県のヌアガム中学校の教師であるルオン・ティ・スエンさんは次のように話しました。

(テープ)

「毎年の7月27日、私は戦没者共同墓地に線香を手向けます。毎回、心を強く動かされています。今日のような平和な生活を送れるようになり、我々は責任を全うし、教育事業に全力を尽くし、人々に先人たちの大きな犠牲を伝えたいと思います。」

「ベトナムの傷病軍人、戦没者の日」73周年記念活動はいくつかの国でも行われています。カンボジアの首都プノンペンでクメール・ベトナム協会や同国在住ベトナム人はベトナム・カンボジア友好記念塔で戦没者に線香を手向ける儀式を行いました。クメール・ベトナム協会のチャウ・バン・チ会長は次のように語りました。

(テープ)

「これはカンボジア在住ベトナムの若者に祖国の革命伝統と先輩の功労への理解を向上させ、カンボジアとベトナムの友好関係の強化に貢献することが狙いです。」

人文的な政策を継続

現在、革命功労者の家庭97%の生活水準は居住地の平均レベルに相当するか、それを上回っています。しかし、多くの傷病軍人は傷跡の痛みに苦み、多くの戦没者の遺骨は発見されないか、あるいは、身元が確認できないままという実態です。これらを踏まえ、ベトナムの党、国家、国民は革命功労者の物心両面での生活水準の改善に力を尽くしていくと表明しました。先週末、ハノイで行われた英雄称号を持つ母親との集いで、グエン・スアン・フック首相は次のように語りました。

(テープ)

「革命功労者に対する優遇政策の実施は政治システムと全社会の長期的で日常的な任務です。我々は革命功労者の保護ケアに関する党と国家の政策、法律を精力的に実施し、今年末までに、革命功労者100%の生活水準を居住地の平均レベル以上にするという目標を達成するよう尽力しなければなりません。」

こうした中、ベトナムの当局者は戦没者の遺骨の捜索、収集に力を入れ、遺骨の捜索や身元不明戦没者の遺骨のDNA鑑定への情報技術の適用、戦没者の情報交換を推進しています。

ベトナムの祖国解放防衛事業には英雄烈士の勇敢な戦いと犠牲、傷病軍人、革命功労者の大きな貢献があります。傷病軍人、戦没者の功労に報いる活動は党と国家により重視され、「井戸の水を飲む時、井戸を掘った人の苦労を思え」という民族の美意識を示しています。

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