9月2日の特別番組

(VOVWORLD) -本日、ベトナム国民9600万人が9月2日の独立記念日75周年を記念しています。

今から75年前の1945年9月2日、ハノイで、ホーチミン主席はベトナム社会主義共和国の前身であるベトナム民主共和国の誕生を告げる独立宣言を読み上げ、ベトナムに新時代を切り拓きました。

この75年間、ベトナム国民は心を一つにして、困難と試練を乗り越え、今日のような平和で豊かな国になっています。ベトナムは独立を宣言した時と比べ遥かに発展している他、国際社会におけるベトナムの地位も向上されています。

(ホーチミン主席が独立宣言を読み上げる音声)

「ベトナムは自由と独立を享受する権利があり、実際、自由と独立した国になりました。ベトナム民族の全てはすべての物質的精神的力を動員して、そして、生命と資産をささげて、その自由と独立を守る決意を固めます。」

あの日から75年の歳月が経ちましたが、ホーチミン主席の独立宣言はベトナム国民一人一人の心に沁み込んでいます。また、独立宣言に示されたホーチミン主席の思想はベトナム民族の大きな力となり、ベトナムが困難と試練を乗り越え、独立と主権の確保、国の建設防衛事業に多くの成果を収めました。

75年間にわたる国の建設防衛事業の成果

ホーチミン主席の思想や外交政策を継承しているベトナムは、ドイモイ事業を実施して多くの勝利を収めてきました。国の独立と主権の確保、領土保全の他、国際社会におけるベトナムの地位も向上しています。

9月2日の特別番組 - ảnh 1 ミン副首相兼外相= baochinhphu.vn

現在、ベトナムは国連加盟193ヶ国の中の189ヶ国と外交関係を樹立した他、世界30の国々や地域と全面的パートナー関係を結んでいます。

フアム・ビン・ミン副首相兼外相は次のように語りました。

(テープ)

「地域と世界情勢が複雑に推移している背景の中で、ベトナムは世界各国との関係を発展させています。特に、ベトナムは世界大国、地域内の近隣諸国と安定した関係を結んでいます。ベトナムは戦略的パートナー関係を深化、拡大させています」

2019年、国内で、ベトナムの経済社会発展状況は前向きに発展してきました。2019年の経済成長率は7.02%に達し、2011年以来、ベトナム経済成長率が2年連続して7%を超えました。IMF=国際通貨基金がベトナムが世界経済の成長率に最も大きな貢献をしてきた世界20か国の一つと評価しています。

その他、ベトナムは多くの国々とFTA=自由貿易協定を締結しました。EVFTA=ベトナムと欧州連合とのFTAやEVIPA=ベトナムとEU投資保護協定がその一例です。

商工省のチャン・トアン・アイン大臣は次のように語りました。

(テープ)

「EVFTAとEVIPAは重要な基盤を作り出しています。ベトナムは貿易の自由化と円滑化に貢献している国としての地位は確立されています」

WEF=世界経済フォーラムが2019年に発表された「世界競争力報告」によりますと、ベトナムは前年の77位から10ランク上がり、141か国と地域の中で67位となりました。

9月2日の特別番組 - ảnh 2 ベトナムは、国連加盟193カ国から192の賛成票を得て、2020年~2021年期の安保理非常任理事国に選出された。(TTXVN)

その他、ベトナムは、国連加盟193カ国から192の賛成票を得て、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国に選出されました。

現場の音

この高い賛成票を得るのは国際社会におけるベトナムの威信が高いということの表れとされています。

(テープ)

フアム・ビン・ミン副首相兼外相

「ベトナムは自国の利益に関連する問題だけでなく、世界の共通の問題の解決に参加しています。世界各国はベトナムの役割、地位をよく把握した上で、ベトナムの能力、責任を高く評価しています」

フアム・クアン・ビン元外務次官

「国際社会におけるベトナムの地位が高まっています。ベトナムはミレニアム目標の実現、地域と世界の平和、安定に貢献しています。これは世界各国からの好評を得ています。」

2020年にベトナムはASEAN2020年の議長国としての任務を担っています。新型コロナウイルス感染症が世界各国だけでなく、ASEANの多くの行動計画やプログラムにも影響を与えています。こうした背景の中で、ベトナムは自らの臨機応変に指導力を示しています。

ASEAN事務局のリム・ジョクホイ事務総長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムはASEAN加盟諸国が団結して新型コロナウイルス感染症の対応面でけん引役を担っています。これにより、ASEAN加盟諸国が迅速に新型コロナへ対応できるようになりました」

新型コロナへの対応に収めたベトナムの初歩的な成功は国際社会により認められています。

国際場裏におけるベトナムの地位が向上

過去75年間にわたり、ベトナムは歴史的な意義を持つ多くの大きな成果を収めてきました。国際社会への広範な参入を進めているベトナムは、民族解放運動の先頭に立つだけでなく、刷新・発展・平和・進歩・繁栄の模範であると見なされています。

世界銀行ベトナム事務所のウスマン・ディオンヌ元所長は次のように認定しています。

(テープ)

「現在、ベトナムにおける貧困率は10%以下、極度の貧困率は国際貧困ラインより下回り3%以下に低下しています。このことは、ベトナムの飢餓貧困解消事業の成功を反映しています。」

ベトナムは貧困国、時代遅れの技術と社会経済インフラを持つ国から、発展途上国へとなってきました。

国際農業開発基金ベトナム事務所のトーマス・ラス所長は次のように評価しています。

(テープ)

「ベトナムは経済改革において著しい成果を遂げました。ベトナムは、農業部門の比重が高いだけでなく、付加価値が高い農業に恵まれています。ベトナムは、更なる大きな成果を収め、農業開発を初めとする経済発展の手本になります。」

現在、ベトナムは、大国を含む多くの国の重要な相手国となっています。在ベトナムインド大使館のプラナイ・ヴェルマ大使は次のように語っています。

(テープ)

「政治、経済、安全保障の協力関係におけるベトナムはインドの親しい相手国となっています。ベトナムは、地域の平和・安定・繁栄の促進に向けてインド太平洋構想の中に欠かせないパートナーの存在です。」

ベトナムとアメリカはかつて「ベトナム戦争」で敵対関係でしたが、現在、アメリカは、ベトナムを東南アジア地域における重要な相手国として見なしてきました。双方は、二国間協力における共通認識を持つだけでなく、多国間問題を巡る見解を分かち合っています。在ベトナムアメリカ大使館のダニエル・クリステンブリンク大使は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムとアメリカは多くの分野において協力することが出来ます。私は、ベトナムの経済発展の将来を楽観視しています。というのは、強固でかつ繁栄と独立したベトナムが地域内のリーダーシップの役割を発揮していることを目にしたからです。アメリカは、ベトナムを大きな相手国とみなしており、今後も両国は世界に重要な貢献をしていくと信じています。」

かつて世界地図に国名すらなかったベトナムは現在、世界の諸活動に責任感を持って参加し、国際社会におけるベトナムの地位が高まっています。

選択した道への信頼

地域と世界の情勢が予想できないほど複雑に推移している新しい背景の中で、ベトナムは、刷新路線を堅持し、好機を主体的に掴み、試練を乗り越え、愛国心と民族の自力自強の意志を発揮し続けています。ベトナムは、2045年をめどに近代的な工業国になるという目標の達成に取り組んでいます。

ベトナムのグエン・フ・チョン党書記長・国家主席は次のように強調しています。

(テープ)

「国内と世界の情勢は多くのチャンスを作り出しましたが、少なくない困難と試練をもたらしています。そこで、全党、全国民、全軍は、2020年の任務を良好に全うするために、非常に努力して、決意を固めなければなりません。特に、経済社会発展、マクロ経済の安定化、成長モデルの刷新と結びついた経済の再構築、社会保障と社会福祉の確保、人民の生活改善、独立・主権と平和でかつ安定した環境を確実に維持して、国を発展させるという任務の完遂に取り組まなければなりません。」

ベトナムが収めてきた今日の大きな成果は、ベトナムの努力や、国際社会への参入過程におけるベトナムの主体性と地位を示しました。1945年の8月革命の勝利は、ベトナムが選択した道を確実に歩んでゆくための前提となっています。

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