AIPA2020の議長国としてのベトナムの努力

(VOVWORLD) - AIPA2020の議長国を務めるベトナムは、ASEAN2020のテーマを踏まえ、今総会のテーマを提出しましたが、これはASEAN諸国の議会の発展方向に合致し、ASEAN共同体の発展への支持を示すと評されています。

既にお伝えしましたように、9日、ハノイで、「結束して主体的適応のASEAN共同体のための議会外交」をテーマにしたAIPA41=第41回AIPA=東南アジア連議院総会が開幕しました。今総会はベトナム国会のAIPAへの実質的な貢献を示し、ASEAN共同体構築プロセスに寄与するとみられています。 

AIPA2020の議長国としてのベトナムの努力   - ảnh 1 (写真提供:Quang Hiếu/VGP)

AIPA2020の議長国を務めるベトナムは、ASEAN2020のテーマを踏まえ、今総会のテーマを提出しましたが、これはASEAN諸国の議会の発展方向に合致し、ASEAN共同体の発展への支持を示すと評されています。

重要なイニシアティブ

新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している中で、ベトナム国会がAIPA41=第41回AIPA=東南アジア連議院総会をオンライン方式で開催することを決定したことはベトナムのAIPAへの責任感や、臨機応変な対応策などを示しています。これは、ベトナムが進めているAIPA41の準備作業に対する加盟諸国の評価です。AIPA報道小委員会のグエン・マイン・ティエン委員長は次のように語りました。

AIPA2020の議長国としてのベトナムの努力   - ảnh 2 グエン・ティ・キム・ガン国会議長=Quang Hiếu/VGP

(テープ)

「3月30日、グエン・ティ・キム・ガン国会議長はAIPAの議長として、加盟諸国の議会に書簡を送り、新型コロナウイルスによるパンデミックがもたらす深刻な被害を各国と分かち合うとともに、各国の議会に対し、団結して、政府と緊密に連携するよう呼びかけました。

また、ベトナムの主催により、6月26日にオンライン方式で開催されたASEAN首脳会議の際に、ASEANとAIPAの指導者らによるダイアローグも成功裏に開催されました。これらはASEAN諸国の議会から好評を得ています。」 

ベトナム国会はオンライン方式で、AIPACODD 3=AIPA諮問評議会の危険な麻薬に関する第3回会議や、AIPAECC=持続可能な発展のための教育・文化協力に関する議会パートナー会議を成功裏に主催しました。AIPAECCには、IPU=列国議会同盟と国連の代表も参加しました。これに関し、国会対外委員会のグエン・バン・ザウ委員長は次のように語っています。

(テープ)

「この会議の開催に関するイニシアティブはすべての加盟国の支持を受けました。しかし、より重要なことは、今後、それぞれのAIPA総会は国連の各テーマから1つのテーマを選び、それに従って、討論をし、ASEAN地域内の持続可能な開発の強化策を模索するということです。」 

AIPA2020の議長国としてのベトナムの努力   - ảnh 3 グエン・スアン・フック首相=Quang Hiếu/VGP

共に試練を乗り越える

現在、ASEANは団結・協力を強化し、地域における中核的な役割を強化しています。また、新型コロナと闘いながら、パンデミック収束後の経済回復や、食糧安全保障、経済衰退対策、社会安全保障の確保などに力を入れています。

特に、世界情勢は複雑に推移しています。こうした中で開催されるAIPA41は女性労働者の雇用創出と収入の確保における女性議員の役割の向上や、ASEANの持続可能な平和と安全保障のための議会外交、新型コロナ収束後のASEANの結束と経済回復の推進における議会の役割、新型コロナに主体的に適応するASEANの文化・社会共同体づくりにおけるAIPAの役割の強化に関する決議を検討、採択する予定です。

今総会は、ASEANの議員らがこれまで収められてきた成果や、試練を振り返ったうえで、団結・協力を強化し、試練に効果的に対応するための方策を見出すためのチャンスとみられています。そして、AIPAに加盟してからこの25年間におけるベトナムの努力と貢献を示すものでもあります。

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