APECの活動に積極的に参加しているベトナム

(VOVWORLD) -16日、グエン・スアン・フック国家主席はオンライン形式で行われていたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の非公式会合に出席しました。
APECの活動に積極的に参加しているベトナム - ảnh 1グエン・スアン・フック国家主席 (写真:TTXVN)

フック国家主席のの出席はAPECにおけるベトナムの発言力と役割を確認し、新型コロナウイルス感染症のパンデミックへの対応と経済回復に向けた協力の強化、国の経済社会発展戦略の実施におけるAPEC加盟諸国と企業共同体の力の活用を目指すものです。今回の非公式会合が新型コロナウイルス感染症のパンデミックと経済への影響について協議するために開かれました。

新型コロナへの対応に向けた努力

この非公式会合が世界経済が新型コロナ禍により多くの試練に直面している背景の中で行われました。また、世界規模で新型コロナへの対応に向けた努力が強化され、特に、新型コロナウイルス・ワクチンの生産と配分とワクチン接種が加速されています。各国は新型コロナ収束後の経済回復を優先課題に位置付けています。

APECは2021年のテーマを「共に協力、共に行動、共に強化」にし、3つの優先事項にしています。これらは新型コロナウイルス禍の下で最適なマクロ経済とミクロ経済、貿易政策を選択し、経済と貿易政策の回復を強化すること、包括的で持続可能な社会への進展のため、全ての人にとってよりよい社会を構築し、環境に配慮した危機からの回復を進めること、新型コロナウイルスに対応するため、イノベーションとデジタル化をAPEC地域で加速させるということです。

しかし、APECは大国間の競争の激化や地域内に多くの協力枠組みが構築されることにより加盟国間のコンセンサスの達成が難しくなるなど多くの試練に直面しています。

ベトナムは適切な構想案を提出

APECは世界全体のGDPの約5割、世界人口の約4割、世界全体の貿易額の約4割を占めています。ベトナムの31の重要な相手国の中で、15か国と地域はAPEC加盟国です。その中で、APEC加盟21か国のうち、17か国と地域はベトナムとのFTA=自由貿易協定と締結しています。

ベトナムはAPECへ加盟してからこの22年間、APECの活動に主体的、かつ、積極的に参加してきました。ベトナムは2006年と2017年にAPEC議長国を務めました。また、多くの分野において、合わせて100件の構想を提出しました。特に、デジタル時代における包摂的な開発と人材育成、国境を超える電子商取引の円滑化、食料安全保障と気候変動、農村部・都市部の開発などに関するベトナムの構想が好評を得ています。

新型コロナウイルス感染症が複雑な動きを見せており、アジア太平洋地域の経済、政治、社会などあらゆる分野に深い影響を与えている背景の中で、ベトナムはAPEC加盟諸国と緊密に連携して、新型コロナウイルス感染症のパンデミックへの対応と経済回復に向けた協力を強化すると共にAPECの長期的な協力戦略の作成に参加しています。

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