ASEANの経済連携に貢献するベトナム

(VOVWORLD) -ASEAN 2020の議長国を務めるベトナムはASEAN加盟諸国とのパートナー関係を促進すると共に経済を優先的に発展させるための多くの構想を出します。これはASEANを世界の第一の発展地域にするためのものです。
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2020年、ASEAN加盟諸国はASEANの経済参入に関する4つの事項の履行に力を入れています。これらはASEAN 2025の経済共同体構築に関する総合中期計画、第4次産業革命におけるASEANの総合戦略の構築、ASEAN内の法律文書の管理システムに関する基本的研究、ベトナムが提唱した2020年のASEANの経済発展の優先課題などです。

ASEAN加盟諸国はASEANの経済発展に対するベトナムの構想を高く評価しており、これらの構想をASEAN加盟諸国間の全面的協力強化の基盤と見なしています。

ASEANの経済参入を基盤に

ASEAN議長国を務めるベトナムが打ち出した経済発展に関する構想はASEANの経済発展に対するベトナムの前向きな役割と国際社会への参入に対するベトナムの終始一貫した立場を示していると言えます。

AFTA= ASEAN自由貿易地域に参加したばかりの1996年、ベトナムとASEAN加盟諸国との取引総額はおよそ60億ドルにとどまっていましたが、現在、その数は10倍になりました。ベトナムの世界経済への参入に対するASEAN経済参入の重要性に関して、商工省のチャン・トアン・アイン( Tran Tuan Anh) 大臣は次のように語りました。

(テープ)

「ASEANとの経済協力はベトナムの世界経済への参入の最初の一歩と言えます。経済を中心にあらゆる分野においてベトナムとASEANとの協力は国際社会におけるベトナムの地位向上に大きく貢献しています」

ASEAN経済への参入はベトナムと世界各国との経済協力の強化にチャンスをもたらすだけでなく、ベトナムの経済構造の再構築、経済成長モデルの改革に前向きに貢献しています。

具体的な優先事項

第4次産業革命やデジタル経済、保護貿易主義が規則に基づく多国間貿易システムに多くの試練をもたらす背景の中で、ASEANの適応能力の向上、イノベーション・スタートアップや電子商取引における連携の強化、貿易障壁の撤廃をどのように行うかはASEAN議長国を務める年の優先課題となっています。先ほどの商工省のチャン・トアン・アイン( Tran Tuan Anh) 大臣はさらに次のように語りました。

(テープ)

「ASEANが直面している試練を前に、ASEAN議長国はASEAN加盟諸国との連携をさらに強化する必要があります。ASEAN議長国は新しい試練を乗り越えるようにASEANに新しい活力を作り出さなければなりません」

ASEAN2020議長国を務めるベトナムは経済、貿易、投資、技術などの分野でおよそ17件の構想を出します。また、今年、ASEANはRCEP=東アジア経済連携協定を締結する見通しがあることから、ASEANの経済協力がさらに強化されることでしょう。


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