ASEAN共同体構築に決意を固めるベトナム

(VOVWORLD) -ASEAN=東南アジア諸国連合が設立されてから半世紀以上が経ちました。この間に、ASEANは多くの成果を収め、加盟諸国に大きな利益を与えてきました。ベトナムはASEANの発展に積極的に貢献してきました。

2018年、ASEANは新たな発展段階に入りました。ASEANは強固な組織となり、世界各国に欠かせない相手となっています。

2018年に達成したASEANの成果

2018年、ASEAN全域の経済成長率は5%を超えました。特筆すべきことはASEANは第4次産業革命の準備を整えたということです。その中で、ASEAN加盟諸国はASEANにある26の都市をつなぐのスマートシティ・ネットワークづくりで一致しました。

また、アジアの自由貿易協定であるRCEP(アールセップ)=東アジア地域包括的経済連携に関する交渉が一定の進歩を遂げ、多国間貿易の促進に対するASEANの強力な決意を示しています。

2018年、ASEANは他の国々と地域とのパートナー関係における核心的な役割を示しました。ASEAN担当局のブーホー( VU HO)局長は次のように語りました。

(テープ)

「ASEAN共同体は大国を含め、相手国がグローバルな問題を討議、解決するための場となりました。これまで、ASEANは国際法を基礎に、地域の構造を構築しました。これはCOC=海上行動規範の作成を通じて示されています。この規範は地域紛争の解決だけでなく、国際法の完備にも貢献します」

現在ASEANは政治・安全保障、文化社会、経済といった3本柱を基礎に、ASEAN共同体のビジョンを作成しました。このビジョンは2025年後のASEANの発展を作り出す前提となっています。

ベトナムはASEAN共同体構築に積極的に貢献

ベトナムがASEANへ加盟してから25年が経ちましたが、ベトナムは常にASEANを自国の外交政策における優先課題の一つとしています。ベトナムの第12回党大会の決議は「ASEAN加盟諸国と主体的、かつ、積極的に協力して、強固なASEAN共同体構築に取り組む」というベトナムの指針を改めて強調しました。

2018年にASEANが達成した成果はベトナムの貢献を抜きに語ることはできません。その中で、ベトナムが主宰したWEF・ASEAN=世界経済フォーラムASEAN会議の成功は地域の経済成長を促進することに寄与しました。

2020年、ベトナムはASEAN議長国を務めます。これはベトナムがより強固な共同体の構築を促進するチャンスとなります。2018年12月に行われたASEAN国家委員会を設立する会議で発表を行った際、グェン・スアン・フック首相は次のように語りました。

(テープ)

「2025年をめどにASEAN共同体構築という目標の遂行を目指し、2020年のASEAN議長国を成功裏に務めることは非常に重要な意義があります。この出来事はベトナムの潜在力の活用、国際社会におけるベトナムの地位向上に弾みをつけるものとなります。ベトナムは2020年のASEAN議長国としての任務を全うするよう、全力を尽くすことを確約します」

2025年のASEANビジョンの実現を目指し、ベトナムは自らの役割を果たすと共にASEAN加盟諸国と団結と協力の強化に全力を尽くしてゆきます。

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