(VOVWORLD) -既にお伝えしましたように、5月22日と23日の両日、ブー・ドゥク・ダム副首相はタイの首都バンコクで開催されたESCAP=国連アジア太平洋経済社会委員会の第78回総会に参加しました。ダム副首相が、ESCAP総会に出席することは、ベトナムと国連、およびESCAPとの関係深化に向けたベトナムの決意を示すことです。
第78回ESCAP総会に出席するダム副首相 (中央) |
アジア太平洋地域における最大規模となる第78回ESCAP総会は、社会経済問題や、地域内協力の強化措置、加盟国における持続可能な開発目標の実施プロセスの促進を目指して行われたものです。
今総会は、地域内における経済の回復と持続可能な開発、貿易・投資の促進、イノベーションの推進、デジタル技術の活用、気候変動対策などを集中的に討議しました。
ベトナムへのESCAPの支援
この間、ESCAPはアジア太平洋諸国の政府に対する技術的なサポートや、政策アドバイス、社会経済状況の研究・分析・評価、専門家の育成と訓練、知見の普及などを主に行ってきました。ベトナムでは、ESCAPは社会経済開発に関する政策や戦略の策定、マクロ経済、社会問題、農業、交通輸送、情報通信、統計、自然災害対策、環境保全などの分野に関する訓練コースやセミナーの開催などを行ってきました。
これまでのESCAPとの複数の協力プログラムは、ベトナムの社会経済開発事業、持続可能な開発目標の実施プロセスに大きく貢献してきました。その中で際立ったのは、国レベルでの持続可能な開発目標の実施状況に関するデータベースの構築です。
ESCAPの活動へのベトナムの貢献
この間、ベトナムはESCAPの全ての活動に主体的かつ積極的に参加するだけでなく、地域内の持続可能な開発に関する差し迫った問題への包括的かつ長期的な方策を提出してきました。このことは、アジア太平洋地域の持続可能な開発の促進に貢献しています。
ベトナムとESCAPは常にハイレベル対話を行っています。ベトナムの各省庁の指導者、代表者はこれまでESCAPが開催する閣僚会議や高級フォーラムなどにも常に参加してきました。ダム副首相の今回のESCAPの総会への出席とはESCAP創設75周年、ベトナムの国連加盟45周年を記念する重要な意義を持っています。また、これはベトナムと国連、ベトナムとESCAPとの関係を実質的に深化させるというベトナム政府の強い決意を示すものでもあるとされています。
ベトナムがESCAPの活動に積極的に参加することは、ベトナムの役割と地位の向上、および地域と世界における平和・安定・協力・発展に貢献することです。