(VOVWORLD) -去る3月29日から31日にかけて、ハノイで、GMS6=大メコン圏第6回首脳会議、及びCLV10=カンボジア・ラオス・ベトナムからなる開発三角地帯第10回首脳会議が行われました。これらの会議の成功は、ベトナムと地域内諸国にとって重要な意義を持っています。
第10回CLV首脳会議の様子 |
この機に、一連の重要な文書が採択されたことは次の段階における地域協力方向の設定に寄与しており、拡大メコン圏の繁栄かつ持続的な開発に向けた協力強化を示しています。
ベトナムが主催した第6回GMS首脳会議と第10回CLV首脳会議は、今年のベトナムの最大の多国間外交活動の一つとなっています。
複数の文書を採択
大メコン圏第6回首脳会議で、指導者らは大規模な中・長期的協力方向で一致した他、GMSの長期的な協力ビジョンの作成プロセスをスタートさせました。会議で採択された3件の重要な文書である共同声明、2018年~2022年期のハノイ行動計画、及び、投資総額約650億ドル相当の222件のプロジェクトは、各国間の協力強化を示しています。会議の主宰者のグェン・スアン・フック首相は次のように語っています。
(テープ)
「大メコン圏第6回首脳会議は成功でした。注目すべきことは、今回の会議は、2022年以降の長期的なビジョンの作成プロセスを起動したということです。大メコン圏地域諸国が国連の持続可能な開発のための2030アジェンダを実現し、地域と国際の状況が変化している背景の中で、GMSは更なる長期的なビジョンを確定する必要があります。」
その一方で、CLV10=カンボジア・ラオス・ベトナムからなる開発三角地帯第10回首脳会議では、2030年までのCLV加盟3カ国を連結する行動計画を採択しました。このことは、3カ国間の新たな協力空間が設立されたということです。フック首相は次のように明らかにしています。
(テープ)
「これは重要な内容です。第一は、法律の普及などを含む連携体制を構築すること。第2は、交通道路や電力、貿易、観光の質的向上を中心にして、インフラ整備を開発して、連結を促進すること。第三は、教育訓練や、医療、スポーツ、文化などの分野における協力を強化するということです。これらの連携が足並みを揃えて実現できれば、3カ国間の協力はきっと発展してゆくことでしょう。」
ベトナムの重要な役割
各国の指導者らはベトナムの重要な役割を高く評価していました。第6回GMS首脳会議では、フック首相はGMS6カ国に対し連携の強化を何度も繰り返しました。フック首相の提案に基づき、各国の指導者らは、投資総額約650万億ドル相当の200件あまりの協力プロジェクトを実施することや、法整備、インフラ整備、人材育成の質的向上を集中的に行うことで一致しました。
GMSビジネス・サミットの様子 |
特に、ベトナムが初めて開催したGMSビジネス・サミットには、GMSの加盟国と非加盟国の企業2600社の代表、約2000人が参加しました。中国の王毅外相は次のように評価しています。
(テープ)
「ベトナムの構想に基づいて、GMSビジネス・サミットが初めて開催されました。これは新たなメカニズムであり、重要なものです。というのは、このサミットで、我々は、各企業の思考や願望に耳を傾けた上で、地域内の協力活動への各企業の参加を呼びかけるからです。」
第10回CLV首脳会議で、ベトナムの提案に基づき、指導者らは、カンボジア・ラオス・ベトナムからなる開発三角地帯の協力拡大過程をスタートさせることで一致すると同時に、3ヶ国の連携計画を採択しました。
ベトナムが、第6回GMS首脳会議と第10回CLV首脳会議を成功裏に開催したことは、各国間の協力を牽引するというベトナムの主体的かつ積極的な役割を示すだけでなく、地域の持続可能な発展に寄与しています。