この調査がベトナムで行なわれるのは今回が初めてです。

調査結果によりますと、インタビューを受けた企業はいずれも3ヵ所のハイテク地区のビジネス整合性や行政手続きの簡素化、及び腐敗防止に向けての管理委員会の努力を高く評価しました。これらの企業は腐敗防止対策を実施していることが分かりました。また、ハイテク地区で活動を行っている企業は地区以外に活動している企業と比べ、公共サービス提供における腐敗度が低いとしています。ホーチミン市のハイテク地区管理委員会のレ・ビック・ラン副委員長は次のように語りました。

（テープ）

「当ハイテク地区管理委員会は2011年、政府査察機関と世界銀行が行なった腐敗防止プログラムに参加した際、ハイテク地区としての基本的な価値向上への企業の参加奨励計画を実施しています。また、2014年、私たちはトランスペアレンシー・インターナショナルと腐敗防止の情報交換に関する合意書を締結しました。」

また、調査報告はハイテク地区の管理委員会と企業に対し、経営文化の向上を目指す方策を勧告し、その中で、ハイテク地区の経験を全国に展開する可能性があるとしています。ダナン市のハイテク地区管理委員会のドアン・ゴック・フン・アイン副委員長は次のように語りました。

（テープ）

「私たちはハイテク管理委員会と企業との公約を作成します。毎月、投資家や企業経営者と会合を行い、彼らの問題に耳を傾けた上で、解決策を模索します。また、四半期ごとに、税関局や関税局、公安局などを企業との対話に招きます。我々の権限を越える問題が発生した場合、ダナン市人民委員会に報告します。」

清廉姓と革命性はハイテク地区の発展にとって重要な要素となっています。また、健全な経営環境をつくることやベトナム企業に対し、国際社会に進出し、競争できるための鍵でもあります。