WEF2019 ベトナム国際社会への参入・促進チャンス
(VOVWORLD) - フック首相によるダボス会議への出席は、ベトナムの発展に有利な国際環境づくりを目指します。
WEF=世界経済フォーラムのクラウス・シュワブ会長の招きに応じて、グエン・スアン・フック首相率いるベトナム高級代表団はスイス東部のダボスで22日から25日まで開かれるWEF年次総会(ダボス会議)に出席します。これは、2019年におけるベトナムの重要な対外活動の一つで、国際社会におけるベトナムの威信向上に役立つとみられています。
グローバルな課題の討議
約60か国・地域の元首を含む3000人が出席する今年のダボス会議は「グローバリゼーション4.0」をテーマに、政治・経済・社会からテクノロジーや環境などに至るまですべての分野におけるグローバルな課題について話し合う予定です。
政治については、世界の差し迫った地政学的問題や、新しい時代におけるグローバル体制の改革、国際協力の強化を目指す措置などは主要な議題になります。
科学技術について、経済構造や持続可能な開発に対する第4次産業革命の影響、及び、第4次産業革命のメリット活用とデメリット削減について話し合われます。中でも、労働分野が第4次産業革命から最も大きな影響を受けるとみられていることから、集中的にその対策が討議される見通しです。
ベトナム チャンスを活用
今回のダボス会議で、フック首相は、ベトナムが2018年に経済社会発展分野で収めた成果をアピールするとともに、2019年の方向について紹介します。フック首相によるダボス会議への出席は、ベトナムの発展に有利な国際環境づくりを目指します。会議で出される意見やアイデアでは、ベトナムの建設・発展事業に役立つと期待されています。
会議の枠内で、フック首相は、討論会や、各国と大手企業の指導者らとの会見に臨み、ベトナムの発展を目指す方向などについて話し合います。また、ベトナムはWEFと協力して初めてベトナム経済対話を行います。この対話には、WEFのシュワブ会長のほか、世界の大手企業の指導者らも多数出席する見込みです。
この機に、ベトナムとWEFは、インダストリー4.0センターの開設や、プラスチックごみの処理に関する合意書などを締結する予定です。
ベトナムが今回のダボス会議で入手するチャンスについてハノイ社会科学・人文大学のファム・クアン・ミン学長は次のように語りました。
(テープ)
「ダボス会議は多国間の国際フォーラムとして、首相がベトナムの政治的安定や魅力的な投資環境をPRするチャンスであると思います。ベトナムは、外国投資にできるだけ有利な条件を作り出すとともに、貿易の自由化を支持している姿勢を示しています。ドイモイ刷新事業が始まってから32年経ちましたが、ベトナムが世界経済に深く参入していることから、政治的安定と外国投資誘致はこの会議に伝える最も重要なメッセージであると思います。」
ベトナムは1989年にWEFに加盟して以降、双方の協力は多くの分野においてますます発展しています。グエン・スアン・フック首相が今回のダボス会議に出席するのは双方の協力関係のかくだいだけでなく、ベトナムの国際社会へのさらなる参入も促進させることでしょう。