WEF2023:ベトナムはグローバルな課題の解決に貢献
(VOVWORLD) -去る1月16日と17日の両日、スイス東部のダボスで、WEF=世界経済フォーラムの53回年次総会(ダボス会議)が開催されました。
VGP/Hải Minh撮影 |
ベトナムのチャン・ホン・ハー副首相は、WEFの創設者兼会長クラウス・シュワブ教授の招きに応じて、総会に出席しました。この機に、ハー副首相が一連の活動に参加したことは、グローバルな課題の解決に取り組むベトナムの姿を示しています。
ベトナムとWEFとの協力は1989年に始まりました。それ以来、WEFはベトナムの社会経済開発、国際統合を促進する重要なフォーラムとなっています。
ベトナム・WEF:緊密な関係
ベトナムはWEFとの協力を重要視しており、自国のイメージアップ、経済の改革と開発の促進、外国投資誘致のための重要な対話メカニズムとして見なしています。ベトナムは、WEFの会議に主体的かつ積極的に参加すると同時に、多くの提案を述べてきました。ベトナムの高級指導者は、WEF年次総会に出席し、ASEAN東南アジア諸国連合と連携して、世界経済フォーラムASEAN会議を開催してきました。ベトナムとWEFとの協力は、農業、工業、貿易、インフラ、情報技術などの分野で拡大されています。ベトナムがWEFとの協力を強化することは、党と国家の全方位外交の質向上と効率化に貢献しているとされています。
ブ外務次官( Nguyễn Hồng) |
ベトナム外務省のグエン・ミン・ブ次官は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ベトナムは、世界経済フォーラム年次総会の諸活動に何度も参加しています。これまでに、ベトナムとWEFは、長期的な協力計画を実現し、複数の共同イベントを行ってきました。例として、2018年に双方は世界経済フォーラムASEAN会議を成功のうちに開催しました。WEFは、経済成長著しいベトナムを評価するだけでなく、ベトナム政府の革新、改革への取り組みを高く評価しています。ベトナムとWEFとの関係は緊密な関係にあります」
ベトナムが経験を共有するチャンス
世界の政治と経済に多くの危機と課題が存在している中で、ベトナムは地域と世界の経済における光であると評価されています。ベトナムは、新型コロナウイルス後の社会経済の回復と開発を目指して、グリーン転換、エネルギー移行、デジタルトランスフォーメーションを積極的に展開しており、望ましい成果を収めてきました。今年のWEF年次総会は、ベトナムが国際組織、財団、国際投資ファンドなどに統合し、社会経済開発、投資誘致、貿易振興などに関する政策や経験を共有するチャンスとなっています。
ハー副首相(右2人目)とWBの代表(VGP/Hải Minh) |
総会で、ハー副首相は、食料安全保障に関し論会や、会合などに出席し、演説を行いました。また、ハー副首相は、グリーン経済、イノベーションに関するベトナム・WEFグローバルな企業の座談会を共同主宰しました。さらに、ハー副首相は、WEFの創設者兼会長クラウス・シュワブ教授、アヒム・シュタイナー国連開発計画総裁、アクセル・ヴァン・トロッツェンバーグ世界銀行専務理事と個別会見しました。
ベトナムとWEFとの協力の方向性について、ブ外務次官はさらに次のように明らかにしました。
(テープ)
「世界経済フォーラムは、社会経済開発の目標や、長期的目標の遂行に向けたリソースの活用においてベトナムをサポートする重要なパートナーとなっています。WEFの強みは、世界最高の投資家、大手企業のネットワークを有するということです。このネットワークを通して、ベトナムは世界一の投資家、経営者などに接近することが出来ます。ベトナム政府は、WEFが社会経済開発過程におけるベトナムの上位パートナーの一つだと確定しています」
WEFとの協力が始まって30年が経ち、ベトナムは常に、ダイナミックで責任ある一員であると同時にWEFの信頼に足るパートナーとしての姿勢を貫いてきました。ベトナムが今年のWEF年次総会に積極的に貢献してきたことは、本総会の成功への貢献のほか、双方の協力関係の深化にも繋がっています。