今日のホーチミン市

平和を取り戻してから、ベトナム国民は経済回復や、国の再建事業に注力してきました。ドイモイ事業が始まった1986年からこれまで、国の経済は迅速に発展してきました。国民の1人当たりの収入が数十倍増加していることや、貧困率が1980年代の60％から4％以下に低下していることなどはその証とみられています。

現在、ベトナムは外国人投資家の特別な注目を集める投資先となっています。KOTRA＝大韓貿易投資振興公社ベトナム事務所のイ・キュソン元所長は次のように話しています。

（テープ）

「海外に投資する前に、いくつかの問題を考慮しました。1つ目は政治的安定。2つ目は人口。次いで、経済状況などです。これらの面で、ベトナムは有利な条件があります。経済状況に関し、ベトナムもGDPは迅速に成長しているほか、インフレや、金融などに関する状況も安定しています。」

国際関係に関し、これまで、ベトナムは200か国・地域と経済関係を結んできました。また、各大国との関係も迅速に発展しています。ベトナムは国連や、ASEAN、APEC、ASEMなどの積極的なメンバーとして活躍しています。

特に、2020年、ベトナムは同時に、ASEAN議長国と国連安全保障理事会非常任理事国のポストを努めています。 オーストラリアのローウィー研究所の幹部ベン・ブランド氏は次のような見方を示しています。

（テープ）

「ベトナムは、迅速に発展しており、あらゆる問題に関しても戦略があるので、各国の重要な相手国となっています。オーストラリアにとって、ベトナムは地域の戦略的バランスを確保する重要な役割を果たす重要な国とみなされています。」

近年、ベトナムは重要な国際イベントの開催地としても選ばれています。その中には、2019年2月末に開催された米朝首脳会談があります。アメリカのダニエル・クリステンブリンクベトナム大使は次のように語りました。

（テープ）

「私はベトナム人に信頼を置き、そして、両国関係の将来を楽観視しています。というのは、着実に発展しているベトナムが地域内で、指導的役割を発揮していることを目にしたからです。アメリカは、ベトナムを大きな相手国とみなしており、今後も両国は世界に重要な貢献をしていくと信じています。」

2月3日のベトナム共産党創立90周年記念式典で、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は国の建設発展事業を総括し、次のように語りました。

（テープ）

「これまで達成されてきた成果から見れば、ベトナムはかつてないほど大きな潜在力や、高い威信・地位があるといえます。」

1975年4月30日の勝利から今日まで45年が経ちましたが、今日も、その勝利はベトナムの発展事業の原動力とみられています。