アメリカ大統領選


今年11月8日に投票が行われるアメリカ大統領選挙に向けた民主、共和両党の候補者指名争い初戦となるアイオワ州党員集会が州内各地区で開かれました。初戦ですが、その結果は世論の予想と違います。これを踏まえ、アナリストらは、アメリカの45人目の大統領を選出するためのこの選挙は予測できない多くの動きが出るとしています。


アメリカ大統領選 - ảnh 1
米大統領選の候補者(写真:CNN)

2月1日夜、 アメリカ民主党と共和党はアイオワ州党員集会を州内約1700地区で行いました。その結果は、世論を驚かせました。


驚くべき結果

具体的には、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官とサンダース上院議員との大接戦となっています。一方、8年ぶりの政権奪還を狙う共和党は実業家トランプ氏が保守強硬派のクルーズ上院議員に敗北しました。

得票率に関して、公式集計によりますと、民主党では、全地区のうち92%の集計で、クリントン氏が50.1%、バーニー・サンダース上院議員は49.3%。共和党では92%の集計で、クルーズ氏が27.6%で、不動産王ドナルド・トランプ氏は24.3%、マルコ・ルビオ上院議員(44)は23.1%となりました。

その結果を受け、トランプ氏は、勝利したテッド・クルーズ上院議員の陣営が元外科医のベン・カーソン候補が撤退するとの虚偽情報を流したと批判し、その影響を受けた投票結果は正しくないと主張しています。

一方、民主党では、クリントン前国務長官とサンダース上院議員が3日、東部ニューハンプシャー州で市民との対話集会に臨み、支持拡大を訴えました。ニューハンプシャー州では指名争い第2戦となる予備選を9日に控え、地元が近いサンダース氏が支持率で大きくリードしています。


劇的な争い

ソーシャルメディア上では、民主党のバーニー・サンダース上院議員が最も話題になりました。調査会社のブランドウオッチによりますと、アイオワ州の党員集会中、サンダース氏に関するツイッターの投稿は7万7000件に達し、対立候補であるヒラリー・クリントン前国務長官の5万2000件を大きく上回りました。

フェイスブックで、サンダース氏はこの日だけで1万5695人の新規フォロワーを獲得し、両党の立候補者で最大となりました。2位は共和党のトランプ氏、3位はクリントン氏でした。若年層に対しても支持を広げ、若者に人気の交流サイト「Yik Yak」では民主党候補の指名争いに関する投稿の60%がサンダース氏について触れていたということです。

グーグルでは、民主党の立候補者に関する検索で52%がサンダース氏の名前をキーワードに指定しました。クリントン氏は42%でした。ただ、全体ではトランプ氏に関する検索が最も多かったのです。

こうした中、アナリストは「投票日の11月8日までは予測できない動きがたくさんある」との見方を示し、今回の選挙はアメリカの大統領選挙の歴史上で最も劇的なものとなる見通しである」と分析しています。


ご感想

他の情報