(VOVWORLD) -新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している背景の中で、キャッシュレス決済の発展の余地が大きいとされています。
近年、ベトナムではキャッシュレス決済を利用する人々の数が増えており、多くのベトナム人がキャッシュレス決済に慣れています。特に、新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している背景の中で、キャッシュレス決済の発展の余地が大きいとされています。
国家銀行の統計によりますと、2020年4月末現在、キャッシュレス決済の金額が昨年同期と比べてはるかに増加しています。中でも、銀行カードを通じて決済する金額は26%増、インターネットを通じての金額は3%増、特に、スマートフォンを通して決済する金額は198.8%増となりました。
これはベトナム国民の決済習慣が変化しつつあることを示しています。世界的な決済技術を提供するVISAが行なった調査によりますと、ベトナム人消費者の約半数は1週間に2〜3回、カードかモバイルでの支払いを行なっているということです。
また、近年、キャッシュレス決済を強化するための様々な政策や体制が展開されるようになっています。国家銀行決済局のレ・アイン・ズン副局長は「国家銀行はキャッシュレス決済に関するサービスの競争力と質的向上を目指し、顧客を中心にした方針を掲げている。また、国家銀行は農村部や僻地に住む人々も容易に銀行口座を開設し、キャッシュレス決済を利用できるように有利な条件を作り出している」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「国家銀行はキャッシュレス決済に法的枠組みを作り出すため、現行の規定を改正したり、新しい規制を制定したりします。これと同時に、農村部におけるキャッシュレス決済の強化を全面的財政に関する国家戦略の展開と結び付けます。また、新しい決済手段や国境を越えたキャッシュレス決済などに対する管理や監視を強化し、キャッシュレス決済に対する信頼性を高めることを図っています」
新型コロナウイルス感染症が経済、社会活動に深刻な影響を与えていることは人々がデジタル化へのシフトを加速させる要素となります。キャッシュレス決済が社会における主要な決済方法の一つとして導入された場合、経済社会の持続可能な発展、支払いの透明性の向上に寄与することでしょう。