「スクールミルクプログラム」

(VOVWORLD) -   ベトナム政府は、生徒の栄養失調防止対策や、体力・知恵・身長の向上などを目指し、2016年、「スクールミルクプログラム」を承認しましたが、それ以来、このプログラムは全国の各地に導入されてきました。
「スクールミルクプログラム」 - ảnh 1       (写真:baotintuc.vn)

「スクールミルクプログラム」は、2020年をめどに、90%以上の園児と小学生が十分にミルクを飲めるという目標を掲げています。これを通じて、児童の体力・知恵・身長に対する栄養の重要性に関するコミュニティの認識向上を図っています。

これまで、15の地方がこのクプログラムを展開しました。保健省所属母子健康局のグエン・ドゥック・ビン局長は、学校用のミルクに微量栄養素を補充することにふれ、次のように語りました。

(テープ)

「現在も、学校用のミルクに微量栄養素を補充することに関し、多くの意見がありますが、私たちは、各企業や科学者の意見を集約しています。ミルクへの微量栄養素の補充は、科学的根拠と国際基準によるものでなければなりません。」

ホーチミン市では、『スクールミルクプログラム』が、2018~2019学年度から試験的に展開されていますが、2019~2020学年度から拡大されます。その費用は1兆1350億ドン(およそ56億円)ですが、そのなかの3500億ドンが国家予算から拠出されます。残りは企業の支援と保護者の負担によるものです。ホーチミン市民の1人バン・ティ・リエンさんは、次のように語りました。

(テープ)

「これは、正しい措置だと思います。プログラムを展開する際に、食品安全条件を厳守しなければなりません。また、ミルク供給会社と学校は緊密に連携するほか、保護者の監視も必要です。」

一方、ハノイ市は2019年1月から、『スクールミルクプログラム』を展開しています。そのミルクは保健省の厳しい基準を満たすとしています。『スクールミルクプログラム』は、子どもに対する全社会の責任を示すとともに、国家予算の負担分の軽減や、国の明るい将来づくりなどに役立つ文化的意義もあるものと評価されており、今後も、積極的に展開されていく見通しです。

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