(VOVWORLD) - 中部港湾都市ダナンは中部をはじめ、ベトナムの観光、貿易、国際貿易の中心地であり、「生きがいのある都市」として知られています。現在、同市は観光、ハイテク、海洋経済の3本柱の開発に集中しており、地域レベルの金融センターへの発展を目指しています。
ダナン市で開催された「ルートアジア2022(Routes Asia 2022)」に参加する代表ら=VOV |
先頃、ダナン市で開催された、アジア太平洋地域で唯一かつ最大の航空ルートの連携・開発・促進を目指すフォーラム「ルートアジア2022(Routes Asia 2022)」において「ダナン アジアの潜在力のある目的地」をテーマとしたフォーラムが行われ、同市の航空、宇宙、ロジスティックス分野への投資のチャンスや2021年~2030年期のダナン国際空港の受け入れ能力などが紹介されました。
観光回復を目指し、これまで、ダナン市は6つの航空会社と連携し、シンガポールやタイのバンコク、マレーシアのクアラルンプール、韓国のインチョンへの4つの直行便を再開しました。また、観光刺激策の実施やダナンの夏を楽しむフェスティバル、アジアゴルフ選手権大会、ゴルフツーリズムウィークなど様々な活動が行われています。
ダナン市はダイナミックでオープンな投資環境が高く評価され、国内の投資環境ランキングで常に上位グループに入っています。ダナン市人民委員会のチャン・クォク・ソン副委員長は今後、ダナン市を地域レベルの金融センターに発展させる計画案を政府に提出する予定であると明らかにしました。また、政府はダナン市で国家イノベーション・スタートアップ・センターや非関税区域の設置、ダナン大学の国家大学への格上げ、ダナン国際空港の国内線ターミナル(T1)のアップグレードなどを許可したとしています。ソン氏は次のように語りました。
(テープ)
「ダナン市に新しい視点をもたらしたいと思います。我が都市は観光をはじめ、多くの分野の開発に無限の潜在力があります。関心の高い課題についてのオープンな対話を通じて、投資家らが連携、経営のチャンスを見出し、ダナン市への理解を深めてもらうことを希望しています」
なお、新型コロナウイルス感染症発生以前の2016年~2019年期のダナン市のGRDP=域内総生産の平均成長率は7.71%に達していました。今年は年初の数カ月間に経済回復、開発に尽力し、この期間の同市のGRDPの成長率が7.23%に達すると予測されています。
ダナン市は地方レベルの競争力ランキング指数や統治・行政・管理効果指数、デジタルトランスフォーメーション、スマートシティの構築指数などで常に国内の上位グループに入っています。観光、ハイテク、海洋経済の3本柱の開発に取り組んでいるダナン市はアジアの潜在力のある目的地になりつつあります。