1945年の8月革命勝利の歴史的意義はベトナムの党と国民にとって貴重な教訓となっています。
千載一遇のチャンスが革命を成功させた
1939年9月3日に第二次世界大戦が勃発し、国内外の情勢は急速に変化しました。1941年1月28日に外国から帰国したグェン・アイ・コック、後にホーチミンは、同年5月10日から19日にかけて、第8回ベトナム共産党(当時:インドシナ共産党)中央委員会会議を開催しました。会議は「現在のインドシナ革命は民族解放革命であることから、一部の階級の権利は国家と民族の生存、存亡にかけて犠牲にならなければならない」と強調しました。
愛国主義と民族精神の強力を徹底的に活用すると共に、自己解放事業に人力を備えるため、ベトナム共産党はベトナム独立同盟会(ベトミン)を結成することになりました。この出来事は、民族団結の力を集めるだけでなく、ベトナム共産党による革命指導路線の転換点でもあり、全民族の底力を最大限に活用していました。
1945年8月13日に、日本が降伏した後、ホーチミン主席は「ベトナムにとって唯一無二のチャンスがやって来た」と断定しました。また「チュオンソン山脈を全焼せざるを得ない場合にあっても、独立と自由を勝ち取らなければいけない」との決意を強調しました。そして、総蜂起は全国的規模で行なわれました。二週間以内に、8月革命は成功しました。8月革命の勝利はベトナム共産党の正しい指導路線の結果によるものです。ホーチミン国家政治学院のマック・クアン・タイン教授は次のように語っています。
(テープ)
「我々は、1930年のベトナム共産党の創立、及び1930~1931年の総演習、ソビエト・ゲティン蜂起などに向けた準備を詳細に行なっていました。この準備作業の中には、チャンスをつかみ、革命情勢の把握、民族の力と世界各国の力を結び付ける方法などもありました」
ドイモイ事業における民族大団結の教訓
1945年8月革命の偉大な勝利は民族大団結の構築と活用についての貴重な教訓をもたらしました。ベトナム共産党の機関誌「タップ・チ・コン・サン」のニ・レ副編集長は「8月革命は民族大団結の素晴らしいシンボルである」と強調し、次のように語りました。
(テープ)
「北部、中部、南部では、全ての国民が蜂起を起こし、勝利を収めました。国民の力は巨大な力と言っても過言ではありません。ホーチミン主席は『空には国民ほど尊いものはない。宇宙には、国民の力ほど強いものはない』と言っていました。8月革命は国民の、国民による、国民の為のものであり、まるで勝利の源流のようでした。」
民族大団結の教訓は今日の祖国建設防衛事業においても、大きな意義を持っています。地域と世界の情勢が複雑に推移している背景の中で、国民の力は常時に活かす必要があるとしています。ホーチミン国家政治学院のブイ・ディン・フォン博士は次のように強調しています。
(テープ)
「国民の心は党、制度、ドイモイ事業の保護に繫がる強固な城壁となっています。そこで、ドイモイ事業を成功させる為に、先ずは党に対する国民の信頼感を高めなければなりません。それは最も重要な事です。次は、全民族大団結を強化すると同時に、国民の正当な利益に配慮する必要もあります。」
民族大団結を活かす教訓は今日でも、、国の着実な発展に役立つことでしょう。