ドイモイ事業始動以来の30年間にわたる大きな外交的教訓
2016年はベトナムのドイモイ刷新事業が実施されて以来30年目という年になっています。ベトナムは、低所得国から中所得国になり、経済成長は年平均6%に達し、国民の生活は日々改善されるようになっています。それらの大きな成果の中には、外交部門の役割があると評されています。
外交活動は多くの分野に多大な貢献をしてきました。この30年間にわたるドイモイ事業は外交活動に多大な教訓をもたらしました。
国家と民族の利益を第一にする
ベトナム外務省のブイ・タイン・ソン次官は「外交活動は、ベトナムと各国との関係の好転に寄与してきた」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは193か国が加盟する国連の185か国と外交関係を樹立しています。また、70の国際組織に参加し、主体的かつ責任感を持つ役割を果たしています。そして、国際社会においてベトナムの発言力は世界と地域の各国から重視され、ベトナムの複数のアイディアは国際社会からの応援を受けてきました。」
これまでに、ベトナムは 2008~2010 年期の国連安全保障理事会非常任理事国を務めた他、国連経済社会理事会、ユネスコ国連教育科学文化機関の執行委員会に選出されました。
ベトナムの外交活動は常に、国家と民族の利益を第一にしています。ベトナムは安定した平和環境を着実に維持し、国の発展にあらゆる力を活用すると同時に、領土保全のために断固として戦い、ベトナムと国際友人との関係を強化すると主張しています。
ソン外務次官は次のように語りました。
(テープ)
「これは原則であり、目標でもあります。この目標では、30年間にわたるドイモイ事業において、ベトナムは、ドイモイ事業に対する国際友人の応援を得たように、相応しい対応策を柔軟に実現してきました。」
このように語ったソン次官によりますと、民族の力と時代の力を組み合わせて実現したことも大きな教訓となっています。外交部門が成立された直後に、ホーチミン主席はこの教訓を強調していました。それぞれの状況において、ベトナムはこの教訓を柔軟に活かし、成功を収めました。
新段階の成果の活用
世界状況が複雑、かつ、迅速に推移している現在、ベトナムの外交活動は、民族の利益を確保し、国の発展に繋がるあらゆるチャンスを徹底的に掴むために、主体的かつ適宜に行われる必要があると訴えています。
ソン外務次官によりますと、外交活動は幾つかの主要任務に集中するとしています。それはまず、第12回党大会が下した外交路線を貫徹し、実現することです。その中では、経済発展を目指すために、外交活動の効果向上、国際社会への主体的かつ積極的な参入、平和的かつ安定的な環境の維持ということが強調されています。次は、領土保全を断固として行なうということです。そして、ベトナムと世界各国との関係を深化させることです。
ソン次官は次のように語りました。
(テープ)
「これらの目標を実現するためには、具体的な行動計画を立てる必要があります。現在、ベトナムは、一連の二国間、多国間の自由貿易協定に調印した後に、新たな参入過程に入っていることから、今後の任務は、世界経済への参入に奉仕する情報などを企業共同体に十分に宣伝、普及させなければならいことです。」
2016年は、ベトナムが2020年までの経済社会発展計画に関する党の外交路線を遂行する最初の年となっています。国家と民族の利益を第一に考え、独立と自主 を堅持すると同時に、平等と互恵を基にして、国際社会への主体的かつ積極的な参入、民族の力と時代の力を組み合わせ、及びベトナムの祖国を着実に保護することは外交活動の方針となっています。