既にお伝えしましたように、29日、グェン・スアン・フック首相夫妻率いるベトナム政府代表団はハノイに到着し、ロシア、ノルウェー 、スウェーデンの3カ国公式訪問を成功裏に終えました。この歴訪は、実質的な結果をもたらし、各国の指導者からの支持を受けただけでなく、各国との伝統的な協力関係の重視というベトナムのメッセージを伝えてきました。

この3カ国は、ベトナムと伝統的な友好関係を持っており、かつての民族独立闘争、及び、今日の国の発展事業においてベトナムを支持しています。各国の指導者らは、「良好な伝統的友好関係はベトナムと各国との関係を促進するための確実な土台である」と確認すると共に、多くの分野においてベトナムとの協力関係を強化したい意向を表明しました。

率直、真実、効果

フック首相によるロシア、ノルウェー 、スウェーデンの3カ国公式訪問は20日から29日まで行われました。訪問期間中に、フック首相はそれぞれの国の指導者らと会談や、懇談などを率直、真実、効果的に行いました。

20日から23日にかけてのロシア訪問は、両国が「ベトナム年inロシア」、及び「ロシア年inベトナム」というイベントを開催し、ベトナム・ロシア友好関係基本原則に関する条約の締結25周年(1994-2019)、ベトナム・ロシア外交関係樹立70周年(1950-2020)を記念する背景の中で行われたものです。

ロシア訪問中、フック首相はメドヴェージェフ首相と会談を行いました。席上、両首相は、「ベトナム・ロシアの伝統的な友好関係と全面的な戦略的パートナーシップが、さらに強化され、経済、貿易、投資などの多くの分野において具体的に展開されるべきだ」と確認しました。その際に、両国間の代表は14件の協力文書に調印しました。

ノルウェー、及びスウェーデンの首相はフック首相との個別会談で、「EVFTA=ベトナム・ＥＵ自由貿易協定、及び、EVIPA =EU・ベトナム投資保護協定の早期締結を働きかける」と強調しました。この機に、スウェーデンのステファン・ロベーン首相はベトナムへ20億ドルを投資する意向書を手渡しました。

特に、フック首相による今回の3カ国歴訪にあたり、それぞれの国では両国間の企業フォーラムが行われました。これらのフォーラムで、フック首相は「ベトナムは常に、ベトナムに進出している各国の投資家に有利な条件を作り出している。」と強調しました。そして、複数の大規模な協力合意書が締結されました。

友好関係の強化

フック首相の3カ国公式訪問では、ベトナムの代表団はロシア、ノルウェー 、スウェーデンの友人から暖かい感情を受けました。これらの友人は、かつてのベトナム民族の解放闘争、及び今日の国の建設発展事業に大きく貢献してきました。

フック首相とベトナム政府高級代表団によるロシア、ノルウェー 、スウェーデンの3カ国公式訪問は成功裏に終えたと言えます。これは、政治的重要な意義を持つ出来事であり、伝統的な友好関係の継承と促進に貢献すると共に、新たな協力方向を切り開きました。