(VOVWORLD) - 21日午前、カンボジアの首都プノンペンで、「自強、包摂的、持続可能なASEANのため、ともに前進しよう」をテーマとした第43回AIPA =ASEAN議員会議総会が開幕しました。
第43回AIPA 総会 は、2 年間あまり大流行していた新型コロナウイルス感染症抑制後に対面式で行われる初の総会です。ベトナムからはブオン・ディン・フエ国会議長率いる代表団が臨みました。
(写真:Doãn Tấn/TTXVN) |
主体的で責任あるメンバー
1995年9月にAIPAに加盟してからこの27年間にベトナムは様々なアイディアを提案し、AIPAの協力メカニズムの効率化を目指しています。これまで、ベトナム国会は常にAIPA加盟諸国と力を合わせ、地域で発生した問題の解決に取り組んできました。
東南アジア地域の通貨危機収束から1年後の1998年、ベトナムは「地域の金融危機における立法機関の役割を討議するAIPAの前身であるAIPO=東南アジア議員機構の専門委員会会議」の開催を提案しました。また、2002年、ベトナム国会はAIPO議長国を初めて務め、ハノイで、第23回AIPO総会を主催しました。
今総会でベトナムが提案した20件の決議を含む33件の決議が採択され、ベトナム国会の外交活動の重要な節目となりました。2010年に、ベトナム国会は2002年に続き2度目の議長国に就任し、第31回AIPA総会を主催しました。
10年後の2020年に、新型コロナウイルス感染症により、ベトナム国会は第41回AIPA総会をオンライン方式で行い、AIPA 若手議員非公式会議の開催や10年ぶりとなるAIPA のオブザーバー国の拡大など一連のアイディアを提案しました。これはベトナムのけん引力や、臨機応変な対処力などを示したと評されています。
3回にわたりAIPA議長国を務めたベトナム国会は、AIPAとASEANとの協力を強化し、AIPA総会へのIPU=列国議会同盟の代表の招待を提案し、国際社会とAIPAの統合を促進することが狙いです。
2020年12月、AIPA2020の活動 と第41回AIPA総会を総括した際、当時のグエン・ティ・キム・ガン国会議長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム国会の多国間外交活動は重要な成果を収め、議会間の連携の緊密化に貢献し、地域と世界の多くの国の議会の総合力を向上させてきました。これにより、ベトナム国会の役割と地位が日増しに高まっています」
第43AIPA総会の様子=Doãn Tấn/ TTXVN |
第43回AIPAへの貢献を目指す
2022年、ベトナム国会はAIPAの活動に積極的に参加しています。ブオン・ディン・フエ国会議長は第43回AIPA総会のメイン活動に参加し、様々なアイディアを提案する予定です。国会対外委員会のブ・ハイ・ハ委員長は次のように語りました。
(テープ)
「我々は自国の知見を共有するとともに、東南アジアの平和、安定、発展に貢献し、地域問題の解決に取り組んでいます。また、経済についてASEANの関心事の討議に集中し、その中でデジタルトランスフォーメーションや感染症抑制後の経済や観光回復が含まれます」
この27年間にわたるベトナム国会の活躍はASEAN議員会議総会におけるベトナムの発言力だけでなく、ベトナム国会の外交活動の効率化、地域と世界におけるベトナムのイメージアップに貢献してきたとしています。