ベトナム、UNESCOの価値の代表

(VOVWORLD) - 1976年、ベトナムはUNESCO=国連教育科学文化機関に正式に加盟し、翌1977年、ベトナムUNESCO委員会を設立し、UNESCOとの協力を強化してきました。

この44年間、ベトナムは常にUNESCOをはじめ、加盟諸国と力を合わせ、各国間の平和、発展、文化価値の保全、団結、協力に関するグローバルな問題の解決に取り組んできました。 

UNESCOとは国連の教育、科学、文化の発展と推進を目的とした専門機関です。この機関の目的は、国際連合憲章が世界の諸人民に対して人種、性、言語又は宗教の差別なく確認している正義、法の支配、人権及び基本的自由に対する普遍的な尊重を助長するために教育、科学及び文化を通じて諸国民間の協力を促進することによって、世界平和及び人類の福祉の促進に貢献することです。

ベトナムはUNESCOに加盟して以来、UNESCO の役割を高く評価し、同機関の諸活動に積極的に参加しています。

UNESCOの責任感あるメンバー

ベトナム、UNESCOの価値の代表 - ảnh 1
この44年間、ベトナムはUNESCOの責任感あるメンバーとして活躍し、民族色豊かな文化の構築、ダイナミックな発展を目指しています。UNESCOのベトナム事務所のマイケル・クロフト所長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムがUNESCO に加盟した当時の1976年、戦争を終結させ、独立を勝ち取ったばかりでした。皆さんは勝利を収めました。これは平和の文化の勝利です。ベトナムは団結、寛容、多様性、調和といったUNESCOの価値を代表しています。これはベトナムのカラーを作り出す基盤となります。ベトナムの平和推進へ向けての努力のお陰で、1999年、ハノイはアジア太平洋地域の初めての都市として『平和のための都市』という称号を授与されました。」

ベトナムは豊富な自然、文化遺産に恵まれています。これまで、ベトナムの24の有形・無形文化財、自然遺産はUNESCOにより、世界遺産として認定されました。ベトナムは常に世界遺産の価値の保存、発揮を重視しています。第4産業革命が進められている背景の中で、遺産の保存と現代文化の発展の両立はベトナムを含め、UNESCO加盟諸国の重要な任務となっています。さきほどのUNESCOのベトナム事務所のマイケル・クロフト所長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは文化遺産の保存を支持し、積極的に貢献しています。ベトナムは複数の文化遺産を保つだけでなく、現代文化の発展にも尽力しています。今後もUNESCOは数千年前から伝わる伝統的な価値の発揮、インベンション、イノベーションの推進で、ベトナムとともに歩んでいきます。」

新たな段階におけるベトナム・UNESCOの協力

デジタル化はUNESCOの活動にチャンスと試練をもたらし、刷新を求めています。2020年~2021年期の国家戦略の中に、UNESCOはベトナムとの協力を優先課題に位置づけました。

現在、UNESCOは21世紀の「インベンション・シティ」としてのハノイ市のイメージづくりに関するイニシアチブの現実化を進めています。2020年、ベトナムはASEAN議長国を務めた際、複数の協力プログラムを展開し、UNESCOの諸活動に適切な貢献をしてきました。ASEANは第4次産業革命での持続可能な観光発展に関する会議を行い、東南アジアの持続可能な開発のための文化、教育分野での議会間の協力を促進しました。

また、ASEAN議長国として、ベトナムはASEAN枠内でUNESCOの議事日程を展開しました。これらの活動はベトナムの地位の確立や新たな段階におけるベトナム・UNESCO、ひいてはASEAN・UNESCOの協力の推進に寄与するでしょう。

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