第59回国際数学オリンピックに参加したベトナムの代表　　　　　　　（写真：vietnamnet）

注目すべきことは、近年、国際数学オリンピックに参加するベトナムの代表の全員がメダルを獲得するということです。これは、2010∼2020年期におけるベトナムの数学発展国家プログラムの成果を示すものとされています。

この数年間、VIASM=数学研究院と教育訓練省は研究活動を進め、これを国際社会におけるベトナム数学の地位向上に寄与するものとみています。 毎年、VIASMは20の研究チームを結成し、国内外の専門家と連携して、数学に関する研究活動や、シンポジウムなどを行っています。

これらは、数学分野最大の活動となっており、数学研究者が経験・意見交換をする場とみられています。ベトナム自然科学アカデミー所属数学院の院長を務めるフン・ホ・ハイ教授は次のように明らかにしています。

（テープ）

「数学に関する国内外の会議の結果を高く評価しています。これらは若い数学者が経験を積むことに役立っています。特に、数学に関する知識の応用に貢献しています。」 

毎年、夏休みになると、VIASMは全国各地で生徒を対象に、数学訓練コースを行い、人工知恵や、データ科学などに関する情報を提供します。VIASMの科学監督を務めるゴ・バオ・チャウ教授は次のように明らかにしました。

 （テープ）

「VIASMは常に、教育カリキュラムが現状に見合うように適切な措置をとっています。したがって、2020年、各学校の数学カリキュラムは変化があります。教師らはその新しい点をアップデートする必要があります。」

VIASM は、奨学金授与などを通じて、数学学習・研究を奨励していく方針を打ち出しています。現在、同研究院は、2021∼2030年期における数学発展案を作成していますが、その目的は、ベトナムを地域の数学中心地に発展させるということです。