チン首相（ baoquocte.vn撮影）

ASEAN=東南アジア諸国連合の2021年議長国を務めるブルネイのハサナル・ボルキア国王の招きに応え、ファム・ミン・チン首相は、23日と24日の両日、インドネシアの首都ジャカルタにあるASEAN事務局本部でのASEANの指導者会合に参加しています。これは、チン氏がベトナムの首相に選出されてから最初の外遊となり、地域と国際問題の解決に向けたベトナムの公約や、責任、貢献などを示すものです。

ASEAN諸国が共通試練を解決

ASEAN指導者会合は、ASEAN諸国が共同体の構築や、疫病対応、及び、非伝統的安全保障問題の解決に努力している背景の中で行われています。そこで、これは、ASEANの指導者らが、ASEAN共同体の構築プロセスや、2025年以降のASEAN共同体ビジョンの立案、ASEAN憲章の実施状況、疫病対策、ASEANの外交関係などを討議するチャンスとなっています。特に、この間のミャンマーでの情勢は、同国だけでなく、地域全体の安定に影響を及んでいます。そのわけで、今回の会合は、ミャンマーの現状についても討議することになっています。

ASEAN内の団結精神を発揮するベトナム

ベトナムは1995年7月28日にASEANに加盟してから、ASEAN共同体に適切に貢献しています。特に、2020年のASEAN議長国として、ベトナムは「団結・主体的適応という精神」に従って、ASEAN加盟諸国と緊密に連携して、新型コロナウイルス感染症に対応してきました。

今年も、ベトナムは、ASEAN加盟諸国と共に、共通の問題解決に努力しています。ミャンマー情勢を巡って、ベトナムと各国は、関連各側に対し、自制して、憲法と法律、そしてミャンマー国民の願望に適した解決策を見出し、民主化プロセスの円滑化に便宜を図るよう呼びかけています。

今回の会合で、ベトナムの代表は、会合の主要議題の討論に参加することで、自国の3つの優先課題を取り上げます。それらは、ASEAN加盟諸国との団結と相互支援の強化、新たな試練の解決、地域の持続可能な開発のための平和と有利な環境づくりということです。特に、国連安全保障理事会の4月の輪番議長国、2020年～2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国としてのベトナムは引き続き、ASEANと国連安全保障理事会を結ぶ架け橋としての役割を果たし、国際場裏におけるASEANの地位と威信の向上に貢献してゆきます。